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2013/04/05ナカモトサトシって誰?


Bitcoin(ビットコイン)という言葉をお聞きになったことがありますか。先週から、欧米の経済メディアやウォール街で急速に話題になり始めました。ちなみに、ソニー系の電子マネーを運営するビットワレットは別物で関係ありません。

ビットコインは一言で言えば「バーチャルな通貨」。誰でも通常の通貨で買うことができます。国もしくは銀行などを介さない通貨で、個人同士が直接取引できます。アルゴリズム、電子署名、暗号化といった今どきのキーワードを多く備えたインターネット上の通貨です。

どうして急に注目されたかといいますと、ビッドコインの価格が急上昇しているからです。流通総額は日本円で1兆円を超えました。

ちょうど一ヶ月前はビットコインの価格は35ドルでしたが、今月に入り100ドルを超え、昨日は147ドルまで上昇しました。過去2週間の上昇率は100%を超えました。フィナンシャル・タイムズやCNBCが報じたことも影響して注目度が高まりました。「バブルの領域に入った」との指摘が少なくありません。

ビッドコインの上げが加速したきっかけはキプロス・ショックでした。有事の際は「有事のドル買い」もしくは、代替通貨としての金が買われるケースがあります。今回の場合は、キプロスの銀行の大口預金の40%がカットされることで通貨への信任が低下、政府も銀行の影響を受けないビッドコインが見直されたのです。さらに海外送金大手のウエスタン・ユニオンが最近、ビッドコインの扱いを始めたことがビッドコインの価格を押上げました。

ところで、ビッドコインはSatoshi Nakamoto(なかもと さとし)という人物が2009年5月24日に発表した10ページ弱の論文が基になっているとされています。日本に居住する数学者、コンピュータ学者などいろいろな説があり、漢字表記では「中本哲史」と書くらしいのですが、実在するのかどうかを含め「謎」になっています。


  去年までは「遊び」の領域を出なかったビットコインは、ファンド・マネージャーが興味を示すほどに成長しました。ただ、影響が無視できないぐらいのサイズになると、国際機関や欧米の有力国の当局が規制する可能性があります。そのときが、ビッドコインの未来を決めることになりそうです。

[April 04, 2013] No 0105245

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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