2分でわかるアメリカ

2013/03/22スマートウォッチ戦争


週末に泊まりに来た娘の友だちが、来る途中に路上でiPhoneを落としてしまいました。表面のガラスが割れました。友だちは泣きそうでした。「ポケットがなかったから」。

男性に比べ、女性の洋服にはポケットが少ない、もしくはありません。鞄に入れると呼び出し音が聞こえない。だから、iPhoneを手に持って移動することが少なくありません。娘の友だちの悲劇は、女の子だから起こる確率が高かったのかもしれません。

この問題を解決するのは「スマートウォッチ」です。腕時計と同じですから、ポケットがなくても大丈夫。1980年代には、カシオが計算機付腕時計を発表しました。1990年代と2000年代には、複数の会社でパソコンの機能の一部を腕時計に加えた製品が開発されましたが、普及しませんでした。スマートフォンが成熟期に入り、時代はようやくスマートウォッチの時代に入りました。

 このコーナーで先月19日に掲載した「スマートフォンが消える日」と題したコラムでは、アップルが「身につけるコンピュータ」の開発を本格化しているとお伝えしました。アップルのスマートウォッチはiWatch(アイウォッチ)と呼ばれています。 

そして、スマートフォンの巨人サムスンが今週に入り、「スマートウォッチを本格的に開発している」と伝えられました。ロイターなどによりますと、電話機能、ソーシャル・メディア機能、ニュース受信、フィットネスなど健康に関する機能など、スマートフォンとほぼ同じ機能が搭載されそうです。年内にも発表される可能性があります。iPhoneに準ずる機能を持つことが予想されるアップルのiWatchも、来年には発表されそうです。

スマートウォッチに近い商品は、ナイキやソニー、さらに複数のベンチャー企業が既に商品化していますがブレイクしていません。アップルとサムスンの2大企業が参入することで、スマートウォッチ戦争が本格化しそうです。今年の腕時計の売上は世界全体で約600億ドル。ABIリサーチによりますと、5年後の2018年には4億8500万個のスマートウォッチが出荷される見通しです。スマートフォンで負け組となった日本のメーカーが巻き返すチャンスかもしれません。

[MARCH 21, 2013] No 0105235

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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