2分でわかるアメリカ

2013/03/19スマホはソフトが勝負


韓国のサムスンが先週、最新のスマートフォン「ギャラクシーS4」を発表しました。ニューヨークのミッドタウンにあるラジオ・シティ・ミュージックホールでの大イベントでした。

 主要紙やテレビ、オンライン・メディアがライブで詳しく報じ、新型スマホの分析記事を伝えました。これらの報道は、アップルが新型のiPhoneやiPadを発表したときと同じぐらい大きな報道であり、サムスンがいかに注目されているかを示す形となりました。 

ギャラクシーS4は、スクリーンが少し大きくなり、全体が薄くなりましたが、前機種のS3とそれほど違いがないように見えます。最も変わったのは搭載されたソフトウェアです。本体の前面と後ろにある2つのカメラの映像を同時に取り込むことが出来るデュアル・ビデオカメラ機能や、メールなどを翻訳する機能、タッチパネルに触れずに視線や指の動きを感知する機能、健康を管理する「Sヘルス」など新機能がてんこ盛りです。

撮影した顔写真を自動的にスリムにしてくれる「ビューティー・フェイス」という機能も新たに追加されました。ただ、これについてはウォール・ストリート・ジャーナルが失敗作だと伝えています。記者が試したところ、ジョージ・クルーニーのような顔にならなかったそうです。一部の機能を巡り賛否両論があるのですが、全体的にアメリカのメディアやアナリストは、サムスンの新型スマホを高く評価しています。

サムスンが高い注目を集めるのは、スマートフォンのリーディング・カンパニーだからです。世界シェアは約30%、2位のアップル・iPhoneは約20%です。ただ、アメリカでは、アップルのシェアがサムスンを上回っています。アップルは近く新型のiPhoneを発表すると見られますし、ブラックベリーZ10、ノキア・ルミア920、そしてグーグルのネクサス4などライバル企業は相次いで新製品を発表しました。競争は激化する一方ですが、サムスンは確実にアメリカでのシェアを拡大しそうです。

ギャラクシーS4を見ていると、サムスンがハード会社からソフト会社へ転換していることがわかります。世界のスマートフォンの比較対象にすらなっていないハード主体の日本のメーカーとの差が一段と広がっているように思えます。

[MARCH 18, 2013] No 0105232

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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