2分でわかるアメリカ

2013/03/14フェラーリ指数とお金持ち


エコノミスト誌のビッグマック指数やスターバックス指数は購買力平価の国別比較でよく話題になります。それではフェラーリ指数はどうか。お金持ちのバブル度か、それとも景気指数か。判断は分かれるところです。

アメリカのミシガン州にHAGERTY(ハガーティ)という保険会社があります。普通の保険会社ではありません。クラシックカーとボートに特化した保険会社です。クラシックカーは値段があってないようなもの。数が限定されているため、コレクターや投資家の需給関係で値段が決まります。保険の金額はクラシックカーの価値で決まりますので、HAGERTYは価格動向をウォッチしています。

HAGERTYが独自に収集した情報を元にクラシックカーの指数を算出。戦後につくられた欧米の最も人気がある25のクラシックカーのブルー・チップ指数、イギリス車の指数、ドイツ車の指数、1950年代のアメ車の指数、そしてフェラーリの指数などがあります。フェラーリ指数は、1950年から1970年代に製造された最も人気が高いクラシックカー13台で構成されたものです。

指数は、2006年9月を100として計算されているのですが、2008年の金融危機の際にいずれの指数も急落していて、2009年の5月頃に下げ止まりました。アメリカ経済の景気低迷後退期とほぼ一致しています。

アメリカ製やイギリス製のクラシックカーの指数は2009年夏以降も横ばいが続いているのですが、フェラーリ指数だけは上昇を続けています。2010年からは70%も上昇しました。

 指数を構成するフェラーリの平均価格は260万ドル(約2億4700万円)に達しました。1950年代と1960年代のGTOというモデルの価格が最も高く、1962年製のGTOは3500万ドル(約33億円)で去年売れたそうです。今年は5000万ドルを超えている可能性があります。 

フェラーリ指数をみていると、バブルというよりも、本物のお金持ちがさらにお金持ちになっていることを示しているのかもしれません。

[MARCH 13, 2013] No 0105229

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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