2分でわかるアメリカ

2013/03/08投票率、たったの16%


ローカルな話題です。

 今週火曜日5日にロサンゼルスの市長選挙が実施されました。全米第2位の都市の市長選ですが、地元以外ではほとんど報じられませんでした。ちなみに一般にロサンゼルスというとサンタモニカなどを含めた広い地域をさすのですが、サンタモニカ、ビバリーヒルズ、ウエスト・ハリウッドは独立した自治体で別の市長がいます。 

ロサンゼルス・タイムズはさすがに大きく報じたのですが、地元住民の関心は低く、投票率はたったの16%しかありませんでした。再選選挙で投票率が記録的に低かった4年前をさらに下回る低さです。2009年に実施されたニューヨーク市長選挙は歴史的に低い投票率でしたが、それでも29%ありました。16%という数字は異常に低いと言えます。

長期戦の去年11月の大統領選挙に疲れたため、誰も関心を示さなかったというのが専門家の分析です。立候補者がいずれも地味だったことも関心の低さに繋がったのかもしれません。

市長選には8人が立候補していましたが、過半数を得た候補者がいませんでした。32.9%を得た市議会議員のエリック・ガルセッティ氏と29.2%を得た市の出納長のウェンディ・グルエル氏による決選投票が実施されることになりました。

選挙結果について複数の友人に尋ねたのですが、誰も関心を示しませんでした。それよりも、同時に実施された日本の消費税にあたるセールスタックスに0.5%の特別加算をするかどうかの投票が拒否されたことの方に興味を示していました。将来を方向づけるローカルの政治より毎日の生活が大事ということでしょうか。

ロサンゼルス市長の決選投票は5月21日に実施されます。ロサンゼルス市の財政赤字は2億2000万ドル(約207億円)に膨らむと予想されています。このまま放置すれば制御不能の水準まで赤字が拡大するか、警察官を含めた公務員の数や市民サービスを大幅にカットするしかありません。財政再建で重要な役割を担う市長の選挙は重要なイベントなのですが、関心は一向に高まりません。

[MARCH 07, 2013] No 0105225

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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