2分でわかるアメリカ

2010/06/04景気が悪いのに飛行機が混む訳


3泊5日で日本に出張していました。きのう帰って来たのですが、成田とロサンゼルスを飛ぶ全日空便は満席でした。実は、成田に向かう便も満席でした。アメリカも日本も景気が悪いのに不思議ですよね。


飛行機が混む理由の一つは、コードシェア便の拡大です。コードシェア便とは、一つの定期航空便を、提携する複数の航空会社が販売・運行する形態で、共同運行便とも呼ばれます。僕が乗った全日空6便は、エア・カナダ6232便で、コンチネンタル航空4456便で、タイ国際航空6092便で、ユナイテッド航空9686便で、USエアウェイズ5157便なのです。

従来、日本人の乗客しかいなかった全日空便には、タイの人やアメリカの人が利用するようになり、席が直ぐに埋まります。日本航空のロサンゼルス便もアメリカン航空やメキシカーナ航空とのコードシェアです。

飛行機が混むもう一つの理由は、プレミアムエコノミーの導入です。エコノミー席を少しだけ広く、値段を上げた席です。導入により、ファースト、ビジネス、プレミアム、エコノミーの4つの階級に分けられました。四等席のエコノミーの座席数は約半分になったのです。マイルが貯まっている人は、エコノミーを買い、ビジネスにアップグレードしますからビジネスも満席です。

飛行機が混むため需給関係でチケット代が高く、原油高による燃料費も加算されます。日本航空が破たんするなど航空会社の経営環境が厳しい中、コードシェア便の拡大やチケットが高くなるのは、やむを得ないとも思うのですが、利用者には不都合です。夏に海外旅行を計画している方、飛行機のご予約はくれぐれもお早めに。

[June 03, 2010] No 010167

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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