2分でわかるアメリカ

2013/02/21NY連銀の金準備は大丈夫


前日に続いて金(ゴールド)ネタです。

先月、ドイツ連銀がニューヨークとパリに保管してある金準備674トンを2020年までに移管する方針を決めました。ドイツ国内で、ニューヨーク連銀保管の金準備が本物かどうか懸念する声が高まり、国民の信頼感を回復することが狙いだそうです。  

ニューヨーク連銀には、ドイツをはじめ世界中の中央銀行の金準備が保管されています。最も多く保有しているのはアメリカで約8100トン。ドイツ、IMF、イタリア、フランスと続きます。アメリカ政府が保有する金の延べ棒と金硬貨の99.98%はニューヨーク連銀に保管しています。残り0.02%はリッチモンド地区連銀、カンザス地区連銀、そしてサンフランシスコ地区連銀にあります。ニューヨーク連銀は世界最大の金庫というわけです。

ただ、ニューヨーク連銀の金が本物かどうか、記録通りにあるのかどうか、長らく確認されていませんでした。去年の大統領選挙で共和党候補の一人だったロン・ポール下院議員が問題視、本格的な監査が実施されました。

マンハッタンにあるニューヨーク連銀の地下5階に分けて保管されている3万4021の金の延べ棒のうち367が財務省の監査官によってテストされました。その結果、367のうち3つについては、財務省の記録より金の純度が高いことが判明、残りも問題はありませんでした。監査結果により、アメリカ政府の金準備の価値がわずかですが上方修正されたとロサンゼルス・タイムズが報じました。

金の延べ棒と金硬貨以外の金は、ケンタッキー州フォート・ノックス、ニューヨーク州ウエスト・ポイント、そしてデンバーにある軍関連施設に保管されています。

アメリカの金準備が大丈夫なのはわかったのですが、日本の金準備はどうでしょう。日本政府は、アメリカの10分の1以下の約760トンの金準備を保有しているとされていますが、確認した人は何人いるのでしょうか。

金相場はきょうも大幅に下げています。

[FEBRUARY 20, 2013] No 0105214

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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