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2013/02/12逃亡者とLAPDの全面戦争


 逃亡者とロサンゼルス警察(LAPD)による映画さながらの全面戦争が、ハリウッドがあるロサンゼルス近郊で繰り広げられています。 

きっかけは3日。ロサンゼルスの南側にあるアーバインという街で、若い女性と婚約者の遺体が発見されたことでした。女性の父親は元警官。

捜査で浮上したのはクリストファー・ドーナー容疑者。33歳の大柄の黒人で、海軍の予備兵として訓練を受けた射撃のプロ。殺された女性の父親にLAPDを懲戒解雇されていました。2008年のことです。ドーナー容疑者は、解雇されたことを恨み警察官やその家族を殺害すると脅迫していました。

事件から4日後の7日未明。厳戒態勢で捜索していた警官2人が、ロサンゼルス近郊で容疑者を発見しましたが、銃撃戦の末に逃げられました。さらに、ロサンゼルスの南にあるリバーサイドでパトカーに乗っていた警官2人が襲われ、警官1人が死亡しました。

ドーナー容疑者は、フェイスブックに「LAPDと戦争する」などと犯行予告していました。

この事件に関連し、ロサンゼルス近郊のトーランスでメキシコ人の親子が警察官に誤って射撃されるという悲劇も起きました。親子は新聞配達の途中でしたが、娘が運転していたトラックが容疑者のものと間違われ、警告もないまま20発以上も発砲しました。

全米が注目するロサンゼルスを舞台にした逃亡劇は、きょう11日の段階でまだ未解決。LAPDは、全ての警察官に出勤命令を出しドーナー容疑者のパトロールを続けています。100万ドル(約9250万円)の報奨金も出ました。ロサンゼルスから北東にクルマで5時間行くとベアマウンテンというスキーリゾートがあるのですが、そこでドーナー容疑者のトラックが発見されました。周辺を集中的に捜査していますが、手掛かりすら見つかっていません。

この手の話は、映画の中だけで十分です。

[FEBRUARY 11, 2013] No 0105207

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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