2分でわかるアメリカ

2013/01/31アップル株はピークを過ぎたのか


今週、日本に来ています。昨日の午後、東京・丸の内にあるDean & Delucaというカフェで時間調整をしました。

遅めのランチやコーヒーを飲んでいる人を観察したところ、6人の外国人は全員例外なくアップル製品を持っていて、メールを読んだりしていました。店の大多数は日本人。日本だから当たり前ですね。隣の女性はiPadミニでメールに返事を出していました。ただ彼女は例外で、残り18人の日本人はiPhoneが2人、サムスンのギャラクシーが5人、アメリカでは売っていない日本製と思われるスマートフォンが4人いました。残りは「ガラケー」でした。

アメリカ、特にカリフォルニアではアップル製品を持っている人が圧倒的に多いため、丸の内のカフェでの光景は新鮮でした。日本では、アップルがそれほど売れていないことがわかりました。

 iPhone、iPadといったライフスタイルを大きく変える製品を発表してきたアップルは、去年9月までニューヨークの株式市場をけん引してきました。ところが、それ以降に株価は低迷、きょうまでに40%近くも値を下げました。 

700ドルを超えたアップルの株価は450ドルちょっと。かつて1000ドルを予想するアナリストもいたのですが、アナリストの目標株価平均は627ドル72セントまで下がりました。いまの株価が近い465ドルとする弱気なアナリストも出てきました。

なぜか。利益を確定する売りが膨らんだ。サムスンの特許を巡る訴訟問題。稼ぎ頭のiPhoneの売上の伸びが鈍化した。いろいろな要素が重なり、アップル株に慎重な投資家が増えたことが背景と言えます。去年第4四半期の決算がアナリストの予想を下回ったことがダメ押ししました。

きょう、カナダのリサーチ・イン・モーションがブラックベリーZ10を発表しました。サムスンのギャラクシー同様にiPhoneのシェアを奪う可能性があります。「WOW」という革新的なアップル製品が出ない限り、株価は当面低迷するとの指摘もあります。個人的には、今年後半に発表される「アップルTV」に期待したいです。

[JANUARY 30, 2013] No 0105199

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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