2分でわかるアメリカ

2013/01/24稼ぎまくる元副大統領


クリントン政権の副大統領だったアル・ゴア氏が最近、巨額の資産を得ました。今月1カ月間だけで約1億2500万ドル、日本円に換算すると約111億2500万円を稼いだ計算です。

どうやって稼いだのか。まず、アル・ゴア氏が2007年に創業したケーブル・テレビ・チャンネルの「カレントTV」が今月初め、カタールを拠点とする報道機関アルジャジーラに売却されました。売却価格は5億ドル。ゴア氏は「カレントTV」の株式20%を保有していましたので、1億ドル(約89億円)の現金を得ました。  

もうひとつ。アル・ゴア氏はアップルの取締役をしているのですが、今月に入り約6万株のオプションを行使しました。条件は非常に良く、1株7ドル48セントで購入しました。行使価格は総額で44万5000ドル。アップル株はこのところ軟調なのですが、それでも株価は約500ドル。ゴア氏が保有する株式の価値は約3000万ドル(26億7000万円)になりました。

副大統領を8年務めたアル・ゴア氏には、年間約12万ドル(約1068万円)の年金が支給されるほか、アップルの取締役としての報酬、シニアフェローを務めるグーグルからの報酬、客員教授をしているUCLAの報酬、講演料などの収入があります。過去には、アカデミー賞を受賞した映画「不都合な真実」の印税やノーベル平和賞の賞金なども得ていて、今回の臨時収入を含め資産総額は3億ドル(約267億円)を超えたと見られます。

アル・ゴア氏は、2000年の大統領選挙で共和党候補のジョージWブッシュ氏に紆余曲折の末に負けました。得票数ではゴア氏が上回っていたこともあり、当時は「悲劇のヒーロー」とされていました。しかし、その後の成功をみると、「負けて良かった」との意見も一部であります。お金が全てではありませんが。

[JANUARY 23, 2013] No 0105194

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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