2分でわかるアメリカ

2013/01/23オバマ2期目


バラク・オバマ大統領の2期目がスタートしました。

ワシントンで21日に開かれた就任式のイベントには50万人の一般市民が参加しました。100万人を超えた4年前の就任式と比べ参加者は半分ですが、2期目とすれば大盛況だったと言えます。

 就任式には3人のポップスターが登場しました。オバマ大統領の世代の大スター、ジェームス・テイラーが「America The Beautiful」をしんみりと聞かせ、アメリカン・アイドルというオーディション番組で誕生した若い世代のスター、ケリー・クラークソンが「My Country Tis and Thee」を熱唱しました。最後に、黒人の大スター、ビヨンセが国家を斉唱しました。 

就任式には、キューバ生まれの詩人リチャード・ブランコ氏が、スペイン語訛りで詩を朗読しました。幅広い世代人種民族を意識した人選で、アメリカならではの就任式と言えます。

就任演説の中でオバマ大統領は、違法に滞在する移民問題を取り上げ優秀な不法移民の子どもにチャンスを与えようと移民問題に取り組む方針を強調しました。就任式は全てのネットワークテレビやニュースチャンネルで生中継されましたが、会場には黒人の姿が多く目立ちました。白人が過半数を占めた時代から、非白人の人口が増えたアメリカに変わりつつあることを印象づけました。

またオバマ大統領は、演説で財政問題を巡る議会との対立を取り上げ、問題解決に早急に取り組むよう求めました。「We 、people」という言葉を何度も使い、国民のための政治の重要性を訴えました。

歴史的に大統領の2期目は困難に直面することが少なくありません。リチャード・ニクソン大統領は、ウォーターゲート事件で失脚しました。ビル・クリントン大統領は、モニカ・ルインスキーさんとの不適切な関係が表面化し弾劾に直面しました。大統領の任期は2期8年までと定められているため、「再選」という1期目にあったインセンティブがありません。

オバマ大統領自身も「2期目は難しい」とされることを認識しています。移民問題や財政問題など取り組む課題は難題ばかりです。「偉大な大統領」として歴史に名を刻むのか、大統領の手腕にかかっています。

[JANUARY 22, 2013] No 0105193

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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