2分でわかるアメリカ

2013/01/05「日本の常識は世界の非常識」12


日本には、外国とは異なる特殊なことが少なくない。「ガラパゴス」というより独特な慣習。

 例えば色による表示。株式相場などが上昇した際、日本では上昇幅は赤で表示される。下落幅は青もしくは緑。外国では正反対。上昇は緑で下落は赤で表示される。日本だけが違うのは、赤は赤字のイメージがあるとの説明を聞いたことがある。英語で赤字は「in Red」。つまり同じ意味なので説明がおかしい。 

日本では、日経225平均株価を円と銭で表示、ダウ30はドルとセントで表示される。日経225とダウ30は、いずれも指数であり値段ではない。指数取引があるからと言う意見があるが指数であることに間違いない。そもそもダウ採用銘柄で1万ドルを超える株価はない。指数を値段で表示するのは日本だけ。

不動産を巡る会話でも不便がある。土地の値段は坪単位で示されるため、欧米人には理解できない。尺貫法で面積を示す「坪」は中国がルーツ。1000年前から使われていた。ナポレオンがルーツの10進法とメートル法が国際標準になり、日本政府は坪ではなく平方メートルを使用するよう20年前に通達を出した。学校でも「坪」という単位は教えない。しかし、いまも「坪」が標準だ。

中国人の読み方。日本人は漢字読みする。習近平国家主席は「しゅうきんぺい」と発音。英語もフランス語もロシア語も「シージンピン」と発音する。いずれも中国での発音からきている。日本人が中国人名を全て独自読みするのは、安倍晋三首相を「あんぶしんさん」と呼ぶようなもの。韓国人の名前はハングルで読むのに、中国人の名前や地名だけはそうならない。

日本の学校は4月からはじまるのに対し欧米では9月。日本でも江戸時代の寺子屋は9月入学だった。明治時代に経済の中心だった米作りが4月頃からはじまるため、国の会計年度に合わせて4月入学になった。欧米が9月入学になったのは小麦などの収穫が終わる時期だったから。年度を決めた背景は類似しているが、日本は欧米とは違う月を選択した。

まだまだあるが、例を挙げるときりがない。実は、米国も特殊だ。気温は摂氏ではなく華氏で表記するし、ヤード・ポンド法を使っている。米国は世界最大の経済で、世界の警察でもある。だから、外国が米国に合わせる。しかし、日本に合わせる国はない

[JANUARY 04, 2013] No 0105182

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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