2分でわかるアメリカ

2012/11/23全米感動の「ラブレター」


11月の第3木曜日は「サンクスギビング・デー」。今年は22日がその日にあたります。日本語では「感謝祭」と訳されますが、文字通り「家族や親しい友人に感謝する日」です。

こういう日なので、きょうは全米が感動した心温まる話をひとつ。

ロサンゼルスに住むジョー・イングバーさんは刑事訴訟専門の元弁護士。現役時代に知り合ったアイリーンさんと恋に落ち結婚しました。2人の娘にも恵まれ、微笑ましいほどのオシドリ夫婦でした。

しかし、不幸が訪れます。

2002年7月8日に愛妻アイリーンさんが卵巣がんで他界したのです。ジョーさんは、その日から命日と11月3日の誕生日の年2回、亡きアイリーンさんへの感謝と愛を伝えるため、ロサンゼルス・タイムズのクラシファイド欄、いわゆる「三行広告欄」に短いメッセージを掲載し続けています。

アイリーンさんが他界して10年目の今年も、命日の7月8日に短いメッセージを投稿。そして、アイリーンさんの誕生日の今月3日に以下のような今年2回目のメッセージを掲載しました。81歳と高齢のため、ロサンゼルス・タイムズへの申し込みは孫のマルコさんが担当、母親、つまりジョーさんの娘のステーシーさんと連名で投稿しました。

『EILEEN INGBER Nov.3,1933 – July 8, 2002 Ten Years – We Will Always Remember Your Love Joe – Stacy – Marco』

アイリーン・イングバー 1933年11月3日―2002年7月8日 10年の月日が経ちましたが、あなたの愛を忘れることはありません。ジョー、ステーシー、マルコ』(日本語訳)

ジョーさんは、メッセージを毎回、少しずつ変えています。いずれもアイリーンさんへの深い愛情を表現したものです。

ジョーさんのメッセージのことを知ったハフィントン・ポストの記者がジョーさんのインタビューを取り上げました。ジョーさんは「アイリーンさんが生きているとき、どれだけ感謝しているか、どれだけ愛しているか伝えることが出来なかった」と話しました。

ジョーさんとアイリーンさんの結婚生活は40年。アイリーンさん他界後の10年を含め半世紀も変わることのない愛。ジョーさんの「ラブレター」に胸が熱くなりました。


  HAPPY THANKSGIVING!

[NOVEMBER 22, 2012] No 0105155

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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