2分でわかるアメリカ

2012/11/14低線量被爆も危ない


 妻の実家はモスクワですが、親戚がウクライナやベラルーシにいます。親戚には影響がなかったのですが、親戚経由で間接的ながら「いまもチェルノブイリ事故の健康への被害」が出ているという話を時々耳にします。 

1986年に旧ソビエトのウクライナ北部で起きたチェルノブイリ原発事故で、除去や除染などの作業をした約50万人の内11万645人の健康状態を20年間に渡って調査した報告書がアメリカ環境専門誌に発表されました。UCSF、カリフォルニア大学サンフランシスコ校と公的機関のがん研究所のチェルノブイリ研究チームが共同で調査したものです。
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それによりますと、調査した作業員の137人が白血病になり、その内79人が慢性リンバ性白血病でした。急性白血病の人もいたということです。調査対象者の被爆量は積算で100ミリシーベルトの人がほとんどで、低線量でも健康被害があることが確認されました。

東京電力の福島第一原発の処理について、日本政府は作業員の被爆量の上限を年100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げました。研究結果をみて「大丈夫なのか」と心配になりました。

今回の研究は、線量が低いため健康への被害が限定的だとされてきたレントゲンやCTスキャンなどの被爆の影響をあらためて問い直すものとなりました。

UCSFの研究に関するニュースは、フェイスブックで繋がっているサンディエゴに住む元同僚の投稿で知りました。母親の彼女は、福島第一原発事故以降、放射能の健康被害に関する投稿を積極的にしています。他の友人や知人も放射能問題を頻繁に投稿しています。いずれも小さい子どもを持つ母親。不安な気持ちが良く理解できます。

[NOVEMBER 13, 2012] No 0105148

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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