2分でわかるアメリカ

2012/11/02もうひとつの投票「避妊具装着」


きょうから11月。アメリカは選挙モードに入りました。ハリケーン「サンディ」で中断していた選挙戦が再開、オバマ大統領と共和党のロムニー候補は、それぞれ最後の選挙運動に向かいました。

 大統領選挙は11月6日火曜日、この日は同時に、上院議員の3分の1と下院議員の全議席の改選選挙が実施されます。さらに、自治体ごとに、住民やコミュニティーに関連する投票も実施されます。 

この中で、ロサンゼルス市やビバリーヒルズ、サンタモニカを含むロサンゼルス・カウンティー(郡)では、異例の住民投票が実施され全米の注目を集めています。「アダルト映画の撮影中に俳優がコンドームを装着すべきか」を問う住民投票です。「安全な性交渉のための規則B」と名付けられた新しいルールの是非を問うもので、この中にはロサンゼルス公衆衛生局が撮影現場を強制捜査できる権限も含まれています。

ハリウッドに象徴される「映画の都」ロサンゼルスは、「アダルト作品の都」としても知られています。ハリウッドの北側にあるサンフェルナンド・バレーには、1970年代からアダルト作品を専門に撮影するスタジオが多数出来ました。アメリカのアダルト作品のほとんどは、ここで制作されています。

ロサンゼルス・カウンティーは、撮影時のコンドーム装着を既に義務づけていますが、強制力がなく「ザル法」になっています。このため、エイズ撲滅を目指すNPOなどが後押しして「新ルール」の是非を住民に問うことになったのです。

ただ、アダルト・スタジオは1万人を雇用しローカル税を年10億ドル(約800億円)も落とす巨大産業なだけに、新ルールに「反対」を呼びかける団体も少なくありません。法案が通過すれば、アダルト・スタジオが他の地域に引っ越ししてしまうことを恐れているのです。「反対」する団体には、アダルト雑誌で有名なハスラー創業者のラリー・フリント氏やインターネットでアダルト作品を配信しているマンウィン社などが多額の寄付をしています。

激戦となった大統領選挙の行方は全米の関心事ですが、ロサンゼルスのもうひとつの投票も注目されています。

[NOVEMBER 01, 2012] No 0105141

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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