2分でわかるアメリカ

2012/10/24大統領選でどうなる相場


 来月11月6日のアメリカ大統領選挙を前に、3回目の大統領候補者2人による討論会が実施されました。1回目の討論会は元マサチューセッツ州知事のロムニー氏が勝利。2回目はオバマ大統領が挽回、選挙戦は予断を許さない接戦となる中で行われました。 

最後の討論会のテーマは外交と安全保障。ロムニー氏は、中東情勢が深刻化していることを指摘し、「最高司令官の資質を欠いている」と批判しました。これに対しオバマ大統領は、数ヶ月前にアメリカの最大敵国をロシアと批判「80年代の外交だ」と反撃しました。

討論会は全てのネットワークのほか、ニュース系のケーブルチャンネルで生中継され、我が家も全員で視聴しました。外交と安全保障というテーマは現役の大統領に有利で、討論後の世論調査では、オバマ大統領が勝利したと答えた人がロムニー氏をやや上回りました。ただ、ロムニー氏も善戦したと思います。激しい論戦が多かったため、12歳の娘から「2人は仲が悪いのか」と聞かれました。

過去の大統領選挙では、有権者は外交・安全保障より国内経済問題を重視します。過去4年間で景気が良くなったという実感がなく、オバマ大統領は最後の最後まで「再選を確信できない」戦いになりそうです。一方のロムニー候補は、景気回復のための政策をいかに訴えるかが鍵となります。

ちなみにウォール街は、オバマ大統領が再選を果たした場合は景気低迷が長期化する可能性が高く株式相場が軟調になるとみています。そして、ロムニー候補が大統領になった場合は、短期的な株高、そしてドル高になると予想しています。

投票までちょうど2週間。2人の候補者は、激戦州のフロリダ、オハイオ、コロラド、ネバダを集中的に周り、最後の訴えをする計画です。マラソンとも言える長期戦は、最終局面を迎えます。

[October 23, 2012] No 0105135

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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