2分でわかるアメリカ

2012/10/235年後にグーグルが消えるという見方


「グーグルが5年から8年後に消える可能性がある」という衝撃的な見方があります。アイアン・キャピタルの創業者であるエリック・ジャクソン氏がCNBCで発言したものです。

ジャクソン氏はこの中で「グーグルはかつて検索の王様だったヤフーに続いて消え去る可能性がある」という見方を示しました。ソーシャル・メディア最大手のフェイスブックと同様、携帯端末の分野で期待されているほど利益を出せないからというのが主な理由です。

テクノロジーやITの分野でウォール街のアナリストが注目しているのがCPCです。Cost per Click、つまりクリックあたりのコストです。コストとは広告主が支払うお金のことです。グーグルのCPCは4四半期連続で低下、直近の第3四半期は前年同期比で15%も低下しました。つまり、広告費がとれなくなっているということです。

 アップルのiPhoneとiPadはライフスタイルを大きく変え、アメリカ人の約40%は、スマートフォンやタブレットを使ってインターネットから情報を入手しています。当然ですが、この傾向は加速こそすれ、逆転することはありません。 

このため、広告費の多くが印刷媒体やテレビの伝統的メディアからオンライン広告へシフト、そしてオンライン広告が今度は携帯端末広告へシフトしています。携帯端末は画面が小型なので、広告のつくりがシンプルで制作費が安くCPCも低い。広告主にとっては朗報ですが、グーグルやフェイスブックなど媒体やサービス提供側にとっては死活問題です。

携帯端末での広告は発展途上で、どう発展して行くか、何がデファクト・スタンダードになるか不透明です。間違いないのは、デスクトップ・コンピュータ向けの広告が売上のほとんどを占めるグーグルやフェイスブックが「ビジネスモデルの見直し」を迫られているということです。

[October 22, 2012] No 0105134

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.12.14 更新アメリカのガラパゴス日本に帰国する際は非接触型ICカードを使っています。JR東日本のSuicaや首都圏の地下鉄やバスで利用できるPASMO。コンビニや自販機でも使えて便利だと思いま…
  • 2018.12.13 更新FRBの利上げけん制、最後のプッシュアメリカのトランプ大統領が11日、ロイターのインタビューを受けました。ウォール街で話題に。金融情報に強い通信社による単独インタビューのため、慎重に準備したことが…
  • 2018.12.12 更新ホワイトハウスの重要ポスト先週末まで、「ホームランド」をアマゾンプライム・ビデオで毎日観ました。2011年から放送されているCIAエージェントのテロリストとの戦いを描いたテレビドラマで8…
  • 2018.12.11 更新中国がiPhone差し止め、微妙なタイミング中国の福建省福州の裁判所が、特許侵害をめぐるクアルコムとの訴訟に関し、アップルのiPhoneの輸入と販売を差し止める仮処分を下したことが明らかになりました。クア…
  • 2018.12.08 更新2019年のFRB、世界経済、投資マーケットの2018年のテーマは、堅調なアメリカ経済、利上げを継続するFRB、トランプ政権の保護主義的な政策でした。トランプ大統領やFRBのパウエル議長の発言で…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ