2分でわかるアメリカ

2012/10/12機内で携帯OK


アメリカの航空会社は、世界でも最もセキュリティが厳しいことで知られています。アメリカ運輸当局が定めた安全基準を満たすためで、これは外国の航行会社のベンチマークにもなっています。ただ、1つだけ大きな違いがあります。機内での携帯電話での通話です。

アメリカの航空会社は、機内で携帯電話を使っての通話やテキストを配信することを禁じています。携帯電話が出始めた1991年に「携帯電話が発する電波がコックピットの計器、特にGPSに障害を起こす可能性がある」などの理由から禁止されました。

USAトゥデイによりますと、2004年に「機内での携帯禁止」を見直す動きがあったのですが、航空会社、航空機メーカー、携帯電話会社の調査が不十分で見送られました。ところが、ヨーロッパや中東では、機体が一定の高度に達した段階で、携帯電話の使用を認める航空会社が相次いでいます。専門の会社がサービスを提供しています。

ロシアのアエロフロート、トランスアエロ、イギリスのブリティッシュ・エアウェイズとヴァージン・アトランティック、そして中東のエミレーツ、エジプトエア、さらにニュージーランド航空などがサービスを提供しています。

ただ、大西洋を渡りアメリカ大陸に近づいた段階でサービスは打ち切られる」ということです。ちなみに値段は2分で2ドル50セントというのが平均だそうです。安くないのですが、驚くほど高くもありません。

アメリカが認めない理由の1つに、大声で通話するのが他の搭乗客に迷惑になるというのもあります。ただ、ほとんどの利用者はメールをチェックしたり、テキストを打ったりしていて、通話をする人は全体の11%しかいないとUSAトゥデイが伝えています。

ヨーロッパではスタンダードになりつつあるこのサービス。サービス開始以来、計器の異常や問題は確認されていないそうです。シンガポール航空をはじめアジアの航空会社もサービスを開始、または検討するところが増えています。ただ、アメリカではまだまだのようです。

[October 11 2012] No 0105127

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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