2分でわかるアメリカ

2012/10/11アマゾン「お金貸します」


インターネット小売の最大手であるアマゾンが、自社サイト内で販売する業者に短期ローンを提供するサービスをはじめました。「アマゾン・レンディング」というサービスで、在庫を確保するための資金を提供するというものです。

アマゾンのサイトで販売される商品は全てアマゾンの名前で出荷しています。自社で小売する以外に、多くの業者が参加していますが、規模が小さく資金繰りに苦しむ業者も少なくありません。このため在庫が限定的で、注文を受けても直ぐに発送できないことがあります。

 一年で最もモノが売れる年末商戦を前に「十分に在庫を確保して欲しいという狙いで、キャッシュ・リッチなアマゾンが「ローン」サービスをはじめたのです。 

最初に報じたチャンネル・アドバイザーズによりますと、ローンの金利は年13%と決して低くありません。金額も1万ドルからと小額です。

アマゾンと同様にオンライン小売に小額ローンを提供しているアトランタに拠点を置くカベッジでは、オンラインショップへの貸し出し額が増えているそうです。こちらは、アマゾンだけでなくイーベイなどで小売している業者も対象にしています。

金融危機以降に景気が低迷、銀行は貸し出しに慎重です。FRBが歴史的な超低金利政策を実施していますが、実際に銀行からお金を借りるのは非常に難しいとされています。審査が厳しすぎるからです。公式な発表はありませんが、事実上の金融業に参入したアマゾンは、パートナーの売上を増やすと同時に、金利収入も得ることが出来ます。アマゾンは、場を提供する不動産会社であり銀行でもあるということです。

「お金持ちがさらにお金持ちになる」。個人も企業も同じことが言えそうですね。

[October 10 2012] No 0105126

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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