2分でわかるアメリカ

2012/10/09過去最高値に悲鳴


きょうはコロンバス・デーです。1492年にクリストファー・コロンバスがアメリカ大陸に到着した記念日。

連邦休日で政府機関や郵便局はお休み、FRBも閉まっているので銀行も閉店です。ただ、株式市場は取引をしていますし、会社も通常通りというところがほとんど。ユダヤ人の祝日が休校となる娘の学校も普段通りです。というように「中途半端な祝日」なのです。

ニューヨークでは、コロンバス・デーを祝うパレードが恒例になっているのですが、ロサンゼルスでは「普通の一日」にすぎません。むしろ、「ガソリン代が異常に高くなった」というニュースの方が注目されています。

カリフォルニア州は、全米最大のクルマ社会として知られていると同時に、ガソリンが最も高い州とされています。ただでさえ高いガソリン代は先週木曜日から一段高となり、過去最高値を更新しました。カリフォルニア州の平均ガソリン価格はガロンあたり4.614ドルまで上昇しました。先週水曜日から1日で12.8%も上がったそうです。サンタモニカではガロン5ドルを超えました

 ロサンゼルス郊外のトーランスにあるエクソン・モービルの製油所が停電になった、さらに別の地区の製油所やパイプラインの故障などがガソリン高騰の背景です。ガソリンの卸値が急上昇したことで、一時的に閉店したガソリンスタンドが複数あるとロサンゼルス・タイムズは伝えています。 

1ガロン=約3.78リッターですので、現在のレートで計算しますと、リッターあたり104円程度です。日本からみると「安い」と思うかもしれません。でもアメリカ人からすると10年前の4倍で、5年前の倍です。しかも、アメリカは産油国です。

アメリカでは「ガソリンがガロン4ドルを超えると景気に悪影響」とされています。その水準を大きく上回ったことになります。カリフォルニア州のブラウン知事は、州が備蓄している石油の一部を放出することを決めました。でも、ロサンゼルス市内の石油価格は依然として過去最高水準です。

「クルマを使わなければいい」と言うかもしれませんが、ロサンゼルスはクルマが無いと生活が出来ないのです。

[October 08 2012] No 0105124

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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