2分でわかるアメリカ

2010/05/21WAGYUと和牛


ホワイトハウスで昨夜、メキシコのカルデロン大統領を招いた公式晩餐会がありました。メインディッシュはWAGYUでした。WAGYUとは日本から輸入された和牛肉ではなく、晩餐会で出されたのはオレゴン産の和牛肉でした。

90年代はじめにアメリカの畜産業者によって数百頭の和牛が輸入され、アメリカの牧場で日本の畜産方法で飼育、それ以降、WAGYUまたはKOBE BEEF(神戸ビーフ)の名前で高級食材として一部のレストランの人気メニューになっています。つまり、アメリカ産の和牛なのです。  

ビバリーヒルズの高級ショッピング街であるロデオ・ドライブを南の方向に歩いていくと、突き当たりにビバリー・ウィルシャーというホテルがあります。リチャード・ギアとジュリア・ロバーツが主演した映画「プリティ・ウーマン」の舞台にもなった高級ホテルですが、この一階奥にあるザ・カットというステーキ・ハウスに一度だけ行ったことがあります。

ハリウッドスターに人気のザ・カットの人気メニューは、和牛です。アメリカ産の和牛だけではなく、佐賀県から輸入した本物の和牛がメニューに載っています。アメリカ産和牛の値段は普通のステーキの倍、本物の和牛はアメリカ産和牛の5倍から10倍と信じられない値段が付けられています。僕はアメリカ人の元上司と行ったのですが、試そうということになり、一番小さい佐賀の和牛を4人で分けて食べました。

日本で口蹄疫の被害が拡大しているのは、大変残念です。日本から輸入される和牛はザ・カットなど、ほんの一部の高級レストラン向けでシェアが極端に低いため、アメリカへの影響は限定的です。でも、1日も早く口蹄疫の問題を克服し、宮崎の酪農家が世界に誇る和牛を育てて欲しいです。

[May 20, 2010] No 010159

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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