2分でわかるアメリカ

2012/10/0210月はボラタイル?


 きょうから10月。アメリカ人は、10月と聞いてまず連想するのがハロウィーン。ハロウィーン専門店がオープンしましたし、映画館ではホラー映画が集中的に上映されます。 

アメリカの企業のほとんどは12月末決算で、10月は最後の四半期のはじまりの月。小売は、一年で最も稼げるシーズンなので、その準備で忙しくなります。

一方、ウォール街では、「少し不安」を感じる人が少なくありません。前の月、つまり9月は、歴史的にみて株式相場が軟調な月なのですが、今年の9月の株式相場は堅調でした。9月で終了した第3四半期は、過去3年で最高のパフォーマンス。それはそれで良かったのですが、トレーダーは反動を心配しています。

特に今週は、金曜日の雇用統計をはじめ重要な経済指標が目白押し、中国の経済指標も相場を動かす材料になりそうです。ユーロ圏の債務危機も当然ですが不安要因です。ECBの理事会も気になります。また、減税措置の期限と歳出削減が同時に来るFISCAL CLIFFの問題も一段と現実味を帯びてくる可能性があります。

ECBの国債買い入れとFRBによるQE3という好材料が9月に出てしまったので、相場を上にけん引する材料がないとウォール街のトレーダーの多くはみています。株式相場は、経済指標の他、今月後半から発表される企業の決算が影響するとみられますが、「どうもパッとしなさそう」です。このため、10月の株式相場は弱い、もしくはボラタイルになるかもしれないという見方が少なくありません。

歴史を振り返ると、1929年の大恐慌「暗黒の木曜日」は10月24日。また、1987年の「暗黒の月曜日」は10月19日で、いずれも10月に株式相場が暴落しています。それほど極端なことがないかもしれませんが、ウォール街は「不安な10月」を迎えました。

ドルはどうか。仮に株式相場がボラタイルになると、ドルもボラタイルになる可能性がありそうです。株式相場が多くのトレーダーが懸念しているように下にいく場合は、ドルが堅調になるとの見方があります。

[October 01 2012] No 0105119

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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