2分でわかるアメリカ

2012/09/29アメリカ版「うさぎ小屋」


EC(現在のEU)が1979年にまとめた日本市場に関する報告書の中で、「日本はうさぎ小屋のような狭い住宅に住む仕事中毒の国」と表現されました。これ以降、日本では「うさぎ小屋」という表現が、狭い住宅の象徴、もしくは欧米からみた日本を表すことに使われるようになったとされています。

アメリカでは、極めて狭い住宅を「shoe box homes」(下駄箱住宅)と呼びます。このアメリカ版「うさぎ小屋」と言っていい「下駄箱住宅」がいま話題になっています。

場所はサンフランシスコ。土地が狭く、住宅価格が高いことで知られる街に、「下駄箱住宅」のプロジェクトが進んでいます。居住空間が約14平米、バスルームとキッチン、クローゼットを合わせると約20平米しかありません。東京のワンルームマンションでも小さめのサイズだと思います。この「下駄箱」の集合住宅を5000室供給するプロジェクトです。

家賃は月9万3000円から13万円程度と決して安くないのですが、サンフランシスコ市内のシングル住宅と比べて2割から4割安くなっています。立地も悪くありません。サンフランシスコでは41%の住民が1人暮らしですので需要がありそうです。多くの住宅を確保するため、市がプロジェクトを後押ししています。  

ただ、広い家に住み慣れたアメリカ人には「ショッキング」でした。このプロジェクトを多くのメディアが報じ、テレビのキャスターは「信じられない」「最悪だ」と口をそろえてコメントしました。「我々は人間であり蜘蛛ではない」としてデモをする人まで登場しました。

サンフランシスコほどではないのですが、ニューヨークとボストンでも同様のプロジェクトが進んでいます。こちらは広さが約26平米程度だそうです。アメリカの都市で「東京化」が進んでいます。

[SEPTEMBER 28, 2012] No 0105118

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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