2分でわかるアメリカ

2012/09/26デザインでみる元気度


週末にアメリカ人のデザイナーと会いました。彼は、最近のフォードのデザインが目覚ましく良くなったと言っていました。

僕は昔、フォードのトーラスに乗っていました。一度ぐらいアメリカ車に乗ってみたいと思ってそうしました。クルマ自体は悪くなかったのですが、デザインはいまいちでした。家族の評判も良くありませんでした。

トーラスはフォードの主力車の1つですが、最近のモデルチェンジでデザインが良くなりました。その後に発売されたエクスプローラー、フォーカス、エスコートのデザインは、いずれもスタイリッシュ。今月発売されたフュージョンは、「アストンマーティンそっくり」との見方もあるのですが、誰もが振り向くようなデザインに変身しました。

 フォードと同様にデザインが最近目立って良くなったのは、ドイツのアウディと韓国のヒュンダイと傘下のキアです。アウディのR8は「美しいスポーツカーですし、最新の韓国車は流線型でヨーロッパ車のようです。クルマの性能も大幅に良くなったのですが、デザインが高く評価され、いずれもアメリカ市場でのシェアを大幅に伸ばしています。 

これに対して、最近の日本車のデザインはつまらないと思います。友人のデザイナーも同意見でした。アメリカに住む日本人の知人も口を揃えて言います。「だんだん格好悪くなっている」と。

依然として大きなシェアを持つ日本車ですが、デザインは保守的、もしくは守りに入っているようにみえます。デザインを大きく変えることは、挑戦であり、リスクでもありますが、日本車は「冒険をしなくなった」ため、特徴の無いデザインになったのではないかと考えられます。ただ、日本車の中で日産だけはデザインに主張があるように思います。

業種は違いますが、アップルの製品は、性能だけでなくデザインでも他社を圧倒しています。アップルはアメリカで最も元気な会社の1つです。HPのメグ・ホイットマンCEOは、自社製品は「ダサい」として、PCなどのデザインを全面的に見直す方針を明らかにしました。デザインは、企業の元気度を示していると思います。

[SEPTEMBER 25, 2012] No 0105115

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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