2分でわかるアメリカ

2012/09/13学校の先生がストライキ



シカゴの公立学校の約2万6000人の教師らが、今週月曜日10日からストライキをしています。きょうで3日目に入りました。これにより、40万人もの小学生や中学生らが学校へ行けない状態になっています。   

シカゴは、ニューヨーク、ロサンゼルスに次いで全米第3の都市。公立学校の教師がストライキをするのは25年ぶりのことです。大都市でストライキがあったのは、2006年のデトロイト以来です。

シカゴの教師でつくる組合は、賃上げや社会福祉の改善、さらに教師の評価制度などを巡ってシカゴ市と交渉を重ねてきました。しかし、双方の意見の隔たりが大きくストライキに突入しました。

アメリカの失業率は8.1%。職探しをあきらめた人が何万人もいるため、実体は数字以上に悪いとされています。シカゴの公立校の教師の平均給与は約7万ドル(約550万円)で決して低くありません。「教育に携わるものが賃上げのため生徒を投げ出した」として批判が出ています。

その一方で、「教師といえども労働者。徹底的に権利を主張すべき」との声もあります。シカゴは5月1日のメーデーの発祥の地でもあり、そうした土壌が背景にあります。

教師のストライキは全米に広がる気配があります。ロサンゼルス・タイムズは「シカゴのローカルな問題ながら、影響が全米に広がることは避けられない」と報じています。地方自治体のほとんどは、財政赤字で懐事情は同じです。個人的には、娘が通うサンタモニカの中学校に影響が及ばないことを祈っています。

シカゴ市と教師の代表による交渉が再開しましたが、合意に至るかどうかは予断を許しません。シカゴはオバマ大統領の母体であり、市長はつい最近まで主席大統領補佐官だったエマニュエル氏です。2カ月を切った大統領選挙にも大きく影響することが確実です。

[SEPTEMBER 12, 2012] No 0105106

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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