2012/09/08ストリップは芸術鑑賞?
ストリップは芸術か否か。州の最高裁が揺れています。
ニューヨーク州北部のアルバニーにあるNite Moves(ナイト・ムーブズ)というストリップ・クラブは、州の税当局から「12万4000ドルの税金が未納」だとの通知を受けました。これにクラブオーナーが不服を申し立てました。
「ストリップは芸術だ」として、バレーやミュージカル劇場などに適用される「芸術文化振興のための税控除」が適用されるべきだと主張しました。だから「税金の未納はない」としているのです。
裁判の論点は、ミュージカルなどは振り付けがあるがストリップにはない、ミュージカルなどは衣装を着ているがストリップは服を脱ぐ、個室での「ラップダンス」はダンスと呼べるか、ストリップは文化と言えるか、などです。 |
お堅いイメージがある裁判官や税当局者が、ストリップのダンスを巡り真剣に協議していることを想像すると「笑ってしまう」のですが、クラブ側は「大金」がかかっていますし、州は「できるだけ税収を増やしたい」ため双方が必死にアピールしています。
この手の裁判はニューヨーク州では初めてですが、実は去年テキサス州で類似した論争がありました。ストリップ・クラブの入場料に特別税を上乗せするかどうかの問題です。こちらの方は、テキサス州が「ポール・タックス」と呼ばれる特別税5ドルを上乗せする方向です。
ニューヨーク州の一審は、なんとクラブ側の主張を受け入れました。しかし、州当局が控訴、判断が覆されました。舞台は州最高裁に移り、来月にも判断が下される見通しです。ストリップが芸術鑑賞になるかどうか、全米が注目しています。
[SEPTEMBER 07, 2012] No 0105103
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【データ提供】
松島 新(まつしま あらた)氏

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。
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