2分でわかるアメリカ

2012/09/04ロムニー氏が勝ったら相場はどうなる


きょうはレイバーデーという連邦の祝日です。日本の勤労感謝の日に相当します。アメリカ人にとってレイバーデーは「夏の終わり」を意味します。

日本と違ってアメリカの学校は、地区によってスタートがバラバラなので、新学期のスタートではありません。娘のサンタモニカの学校は8月22日に新学期がはじまりました。ただ、気分はきょうから「秋」になります。

 「秋」になったことで、今年最大のイベントである大統領選がいよいよ最終局面を迎えます。世論調査では、オバマ大統領と共和党のロムニー候補が「ほぼ五分五分」となっています。予断を許さない状況です。 

どちらの候補を支持しているのか、州ごとに色分けされた地図があるのですが、リベラルなカリフォルニア州をはじめ大陸の西側と東側がオバマ支持、地図の真ん中にある中西部はロムニー支持に分かれています。

世界の金融の中心、ウォール街はどうか。このところCNBCにエコノミストやストラテジストが相次いで出演、大統領選とウォール街の関係をコメントしています。それによりますと、ほとんどのウォール街関係者がロムニー氏を支持していることがわかりました。

富裕層への増税を主張するオバマ大統領に対し、ロムニー氏は全ての所得者層の「ブッシュ減税の延長」を主張しています。さらに、ドッドフランク法と言われる金融制度改革法に関して、ロムニー氏は「金融機関寄り」の修正を加えるのではないかと予想されています。つまり、投資会社出身のロムニー氏の方が、「ウォール街にやさしい」と考えられているのです。7月下旬にニューヨーク株式相場が一時的に大幅上昇したのは、「ロムニー氏の支持率が上がったから」とみられています。

ということで、ロムニー氏が勝つと株式相場は上がりそうです。ドル相場はどうか。ロムニー氏が勝利した場合はドル安を容認するとの見方があります。ロムニー氏は既にFRBのバーナンキ議長を再指名しないことを明言していますが、これとは別に、減税や限定的な歳出削減を補うのは「ドル安しかない」との見方が優勢です。共和党のブッシュ政権時代もドル安が進みましたが、どうでしょう。

[SEPTEMBER 03, 2012] No 0105099

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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