2分でわかるアメリカ

2012/09/01伝説のヘッジファンドのトラブル


世界最強のファンド・マネージャーとされたジョン・ポールソン氏が率いるポールソン&COがトラブル続きです。

旗艦ヘッジファンドは運用に失敗、去年は35%の損失が出ました。運用資産はピーク時の380億ドル(約3兆円)から195億ドル(約1兆5500億円)まで急減しました。

このため、シティグループが最近、4億1000万ドルもの資金をファンドから引き揚げました。モルガン・スタンレーも資金の引き揚げを検討していると伝えられています。

ポールソン氏の運用による損失は、主に株式投資の失敗だったのですが、今年は金の運用にも失敗しました。CNBCによりますと、ポールソン氏は今週、クライアントであるバンク・オブ・アメリカとの電話会議で、金ファンドの運用について、年初から7月までに22%マイナスとなったと報告しました。運用する他のファンドも13%、別のファンドは18%の損失を計上したそうです。  

ジョン・ポールソン氏といえば、かつてのジョージ・ソロス氏ら伝説のファンド・マネージャーに匹敵する著名人です。2007年のサブプライムローン問題が発生しほとんどの投資家が巨額の損を出した際、ポールソン氏は反対取引で成功したファンド界のスーパースターです。

しかし、2007年から2年後の2009年、ポールソン氏はアメリカ経済が急回復する方向に投資し失敗しました。

その後も立ち直れないでいます。投資の世界で勝ち続けることは難しいということを物語っているのでしょうか。

[AUG 31, 2012] No 0105098

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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