2分でわかるアメリカ

2012/08/10中国人の足音


今回のハワイは、オアフ島のヒルトン・グランド・ワイキキアンに滞在。キッチンや洗濯機がついたコンドミニアムで快適です。  

グランド・ワイキキアンの2階のロビーフロアには、コンシェルジュが座っているデスクが7つあります。この内2つはアメリカ人用、残り5つは「インターナショナル」だそうです。インターナショナルとは、日本人専用のデスクということです。

それだけ日本人が多いということなのですが、ワイキキ周辺を巡回している日本のJTB、KNT、JALPAK、 HIS、そして JCBの利用客専用のトロリーバスはガラガラです。日本人観光客が少なくなった可能性があります。円高なのに。

存在感がやや下向きの日本人に替わって増えているのが韓国人と中国人です。特に、3年前は全くいなかった中国人観光客が増えました。パールハーバーの記念館には中国人の団体客が大勢いましたし、パンケーキのチェーン店IHOPの店名は、中国語で併記されていました。

ハワイには広東省中山市からの移民が多く、オアフ島のダウンタウン近くにあるチャイナタウンには広東料理のレストランが目立ちました。ハワイの人口は約140万人、その内の約5%が中国からの移民です。ちなみにアジア系で最も多いのがフィリピンで、日本人が続きます。

移民に加えて最近は中国各地からの観光客が目立ちます。アメリカ人には区別がつかないと思いますが、日本人の目から見ると服装や持ち物で区別できます。個人旅行ではなく、団体での旅行が大半です。おそらく査証の問題ではないかと推測します。中国人の一部富裕層も少しずつ増えています。「あのビル全部でいくら」と不動産会社にときどき問合せがあるそうです。

移民を除けば、中国人がハワイに来だしたのはつい最近のことです。経済力、購買力を考えると、今後急速に増えていくことは確実です。ホテルの日本人コンシェルジュの1人は「日本語の需要がなくなり職が心配」と話していました。ビバリーヒルズの高級ブティックで日本人店員が解雇され、中国人が新たに採用されたことを話したからです。

[AUG 09, 2012] No 0105082

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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