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2012/08/09「ハワイの学校は避けたい」


 ハワイは家族連れの観光客でどこも混雑しています。オアフ島のノースショアにあるシャークス・コーブに行ったのですが、アメリカの西海岸や日本から来た子ども連れでいっぱいでした。シャークス・コーブはローカルにも人気のある場所なのですが、地元の子どもが1人もいませんでした。学校がはじまったからです。 

ハワイの学校の夏休みは、「本土」と違って1カ月しかありません。新学期は8月初め。夏休みが短い代わりに、1週間程度の秋休みと長めの冬休みがあるそうです。いつも「夏」だから関係ないといえばそうなのですが、そういう仕組みなのです。

最近知り合ったハワイ在住の日本人男性は数年前にアメリカ東海岸のボストンから引っ越してきました。旅行で訪れたハワイを気に入り、家族ごと移ってきたのです。奥さんはアメリカ人で学校の先生。5歳の長女と3歳の次女、それに生まれたばかりの双子の男の子がいるそうです。せっかく引っ越してきたのに、この6人家族は奥さんの実家がある東海岸に戻ることを検討しているそうです。

「ハワイの学校は避けたい」というのが引っ越しを考えはじめた理由です。奥さんによりますと、ハワイ州は伝統的に教育に熱心でないため、学校の予算が他の州より低いそうです。公立学校の水準はアメリカのどの州よりも低いということです。校庭の前がビーチという学校も少なくないため、なんとなく解るような気がします。

小学校で使用されている社会科の教科書は20年前のものだそうです。20年前といえば、アメリカでは湾岸戦争の年、ヨーロッパではユーロがまだ導入されていません。インターネットも携帯電話も普及していない時代の社会科の教科書です。

公立がダメなら私立という手もあるのですが、オバマ大統領が卒業したオアフのプライベート・スクールは授業料が日本円で年120万円以上かかります。知人の夫婦には子どもが4人いますので、どう考えても「そんなに出せない」。東海岸の公立校に入れたいのだそうです。リラックスした生活を取るか、子どもの教育を取るかの選択です。

[AUG 08, 2012] No 0105081

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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