2分でわかるアメリカ

2010/05/15ビル・ショックに気をつけて


僕のiPhoneは、AT&Tワイヤレスで契約していて、妻と娘の分を含めて300ドル弱を毎月払っています。過去に2度、高額の請求書を受け取ったことがあります。

東京に1週間出張した際、ソフトバンクのローミング・サービスを使って毎日メールを開き、アメリカに2.3回電話しました。翌月の請求額は1000ドルを超えました。もう一つは、3ヶ月ほど前、500ドルの請求書が来ました。明細を細かくチェックすると、娘のテキスト・メッセージ(日本ではiモードなどの利用が多いのですが、欧米ではSMS/テキスト・メッセージが主流です)だけで200ドルを超えていました。 

通信業界では、驚くほど高額な携帯電話の請求書を受け取りショックを受けることをビル・ショックと呼びます。ビルとはBILL、つまり請求書のことです。

旅行先でビデオをダウンロードしたイギリス人が3万1500ポンド(約425万円)の請求書を受け取った」とか、「アメリカのボストンの夫婦が1万8000ドル(約165万円)の請求書が届き、調べてみると子供のデータ通信がほとんどだった」と地元メディアが大きく取り上げるなど、ネット上にはビル・ショックに関する恐ろしい話であふれています。いずれも、海外でローミングを使って電話やインターネットを頻繁に利用したり、契約した容量以上にテキストを使ったことなどが原因です。

EUは3月に、ビル・ショックを違法にしました。携帯電話会社は一定の水準を超えると使用出来なくするかその都度警告することが義務付けられたのです。アメリカでも通信会社の監督官庁であるFCCが、同様の措置を取ることを今週明らかにしました。

僕は2度ビル・ショックを経験したため、プランを見直し、海外での使用を控えるようにしたため、請求が予想を大幅に越えることは無くなりました。ただ当局が対策を講じても、通信はより便利になり、新しい携帯端末が登場し大容量のデータ通信が増えるなど時代の流れは変わりません。日本の携帯電話も外国で使える機種がありますが、皆さんも外国に行く際は、ビル・ショックにお気をつけ下さい。

[May 14, 2010] No 010155

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ