2分でわかるアメリカ

2012/07/24「美人すぎるCEO」に期待


アメリカで検索することを「google it(グーグル・イット)」と言います。また、友人と写真などをシェアすることを「facebook it(フェイスブック・イット)」と言う人が少なくありません。「yahoo it」とは誰も言いません。

これに象徴されるように、ヤフーはアメリカでは負け組」です。1994年にスタンフォード大学の大学院生だったジェリー・ヤン氏とデビッド・ファイロ氏が起業したヤフーは、1990年代から2000年はじめにかけての「ドットコム」ブームの代表的な存在でした。

しかし、検索サービスやメールなどの主力サービスではグーグルに破れ、他のサービスもパッとしません。売上高は2008年から文字通り「右肩下がり」です。30言語でサービスを展開していますが、好調なのは日本ぐらい。ただし、ヤフー・ジャパンはソフトバンクとの合弁なので、ソフトバンクの力が強いのか、それともライバルが弱すぎるかのどちらかの理由で成功していて、世界的な傾向とは異なります。

 37歳のマリッサ・メイヤーさんが先週、ヤフーの新しいCEO兼社長に就任しました。過去5年間、5人目のトップですが、今回は大きな期待が寄せられています。掲示板などでは、メイヤーさんが「美人すぎる」と話題になり、メディアでは破格の高額報酬が話題になっていますが、業界では「メイヤーさんが革新的なことをするかもしれない」と期待しています。 

「グーグルの顔」だったメイヤーさんはシリコンバレーの有名人で、これまでにグーグルの検索サービスやグーグル・マップなど重要なビジネスを担当しました。グーグルがIPOした後に巨額の資金も得ていて「お金目的」ではないため、低迷するヤフーを復活させる「面白いこと」をするのではないかとみられているのです。

メイヤーさんは現在妊娠中で、今年10月に出産予定です。出産前後に「数日休むだけ」だそうです。こうした人事があるのは、アメリカのダイナミズムだと思いますし、活躍に期待したいです。

[July 23, 2012] No 0105069

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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