2分でわかるアメリカ

2012/07/18ホットなシスコ


昨夜、サンフランシスコに来ました。

飛行機で約1時間、約150ドル(約1万2000円)です。東京・大阪を新幹線で往復すると約3万円。「日本は移動にお金がかかりすぎる」とアメリカ国内を飛行機で移動するごとに思います。

ところで、サンフランシスコはいま不動産ブームに沸いています。住宅バブルが弾けて以来、アメリカの不動産市場は低迷しています。ほとんどの都市で住宅価格の底が見えない状態が続いていますが、サンフランシスコは例外です。  

背景には、IT企業の復活、そしてソーシャル・メディア関連企業のIPOがあります。同じ現象が1990年台後半にありました。いわゆる「ドットコム・ブーム」です。当時は、高級な住宅が売れ、住宅が相次いで建設、商業ビルのレントも大幅に上昇しました。

サンフランシスコ周辺ではいま、合わせて2万2000ユニットの集合住宅ビルが建設予定、もしくは建設中です。この規模は過去10年の平均の約10倍です。ツイッターやジンガなどのソーシャル・メディア関連会社やハイテク企業が急速に雇用を増やしていることが背景です。

一軒家も売れています。ロケーションが良い売り物件には10以上のオファーがあることも珍しくないそうです。当然ですが価格も上昇傾向にあります。背景には、去年から今年にかけてIPOが相次いだことがあります。特にフェイスブックのIPOでは、1000人以上が億万長者になりました。IPO長者は、高級住宅や高級車を買い漁っています。これを「フェイスブック効果」と呼ぶそうです。

「ドットコム・ブーム」の後、サンフランシスコは不動産不況に直面しました。今回のブームは当面続きそうですが、その後に不動産市場がどうなるかはIT企業の成長次第です。

[July 17, 2012] No 0105065

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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