2分でわかるアメリカ

2012/06/30「ブレストラン」がホットです


ABCのドラマ「GCB」の主人公アマンダは、夫が交通事故で死亡したことで故郷のテキサスに戻ります。なかなか仕事が見つからず、ようやくレストランのウェイトレスの職を得ます。美人でスタイル抜群のアマンダは体の線を協調したタンクトップとホットパンツという露出が大きいユニフォームにためらいます。

アメリカでは、フーターズ(HOOTERS)に代表されるカジュアルなレストランを「ブレストラン」と呼びます。大きな胸を強調したコスチュームを着ているため、「胸」を意味する「ブレスト(バスト)」からきています。

ブレストランは1980年代にニッチなレストランとして誕生しました。美女がサービスするフーターズは人気となりブームと言っていいほど成功しました。

しかし、フーターズはいま、本場アメリカでは失速しています。最も魅力的なウェイトレスを選ぶ「ミス・フーターズ」や一斉を風靡したカレンダーの注目度は落ち、伸び悩んでいるのです。2年前に進出した日本では「サラリーマン」に人気と聞きますが、成長を海外に求めているのかもしれません。ちなみに「フーターズ」はフクロウという意味の他に「女性の胸」という意味があります。

ただ、「ブレストラン」のアメリカでの人気が衰えたわけではありません。むしろ、急成長しています。

「2つの大きな山」という意味の「ツイン・ピークス」というブレストランは、露出が大きいウェイトレスのユニフォーム以外に「味」で勝負しています。リピーター客を飽きさせないように新メニューを相次いで投入、人気を集めています。また、ティルテッド・キルト・パブ・アンド・イータリーは、胸を強調したブラジャーとミニスカートのウェイトレスがイギリスの伝統料理を提供しています。

アメリカの飲食業協会によりますと、フーターズを含めたアメリカの3大ブレストランは年30%のペースで売り上げを伸ばしています。胸を強調したユニフォームを着ていますが「いかがわしい」というイメージはなく、家族連れで訪れる人も珍しくありません。もちろん、男性のグループが多いのは、やはり店側の狙い通りです。  

[June 29, 2012] No 0105055

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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