2分でわかるアメリカ

2012/06/293番目のお金持ちが買ったもの


アメリカのソフトウェア会社オラクルの創業者ラリー・エリソン氏は、360億ドル(約2兆8800億円)の資産を持っています。マイクロソフトのビル・ゲイツ氏、投資家のウォーレン・バフェット氏に次いで全米3番目のお金持ち、世界では第6位です。

マクラーレンF1などの超高級車や飛行機のコレクションで知られています。また、所有する大型ヨットで多くの時間を過ごしていたのですが、ヨットを音楽業界のグルであるデヴィッド・ゲフィン氏に売却しました。売値は3億ドル(240億円)だそうです。そのお金を使ってエリソン氏は「大きな買い物」をしました。

エリソン氏が購入したのはハワイ6番目の島「ラナイ」です。島の98%を所有していたデヴィッド・マードック氏という富豪から買いました。価格は公表されていませんが、マードック氏は5億ドル(400億円)〜6億ドル(480億円)程度をオファーしたと地元のマウイ・ニュースが伝えました。

ちなみに5億ドルという値段は、島としては世界で最も高額です。オークション会社サザビーズでかつて、バハマの島が8500万ドル(約68億円)で売却されたことがあり、これがこれまでの最高とされてきました。

360キロ平方メートルに3200人が住むラナイ島はかつて、世界の生産高の20%を占めるほど「パイナップルの島」として知られていました。最近は、フォーシーズンズホテルが管理する豪華ホテルや有数のゴルフ・リゾートなど観光に力を入れています。ただ、年間に2000万ドル(約16億円)程度の赤字が続いていて、マードック氏はエリソン氏に売却することを決めたものです。

ラナイ島はもともとパイナップル王のドール家によって開拓されました。エリソン氏が観光路線を続けるのか、またはパイナップルを復活させるのか、それとも全く別の島に変えるのかは不明です。それにしても、お金持ちの「買い物」は規模が違いますね。  

[June 28, 2012] No 0105054

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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