2分でわかるアメリカ

2012/06/22アジア系は高学歴高所得


カリフォルニア北部にあるパロアルトの公立学校は、「生徒の水準が高い」ことで知られています。故スティーブ・ジョブズ氏も居を構えていましたが、パロアルトには、アップルやGoogleといった世界を代表する企業の幹部や従業員の住人が多く、市内にある名門スタンフォード大学の関係者も多く住んでいます。その子弟が通う公立校の生徒のIQは格段に高いそうです。

家族ぐるみで親しくしているクナウア家の娘もパロアルトの公立中学に通っているのですが、「アジア系の頭の良さに圧倒される」と話していました。学校のトップはどの学年もアジア系、特に中国人とインド人の成績優秀者が多いということです。

ピュー・リサーチ・センターという調査会社のまとめによりますと、アメリカへ移民として流入したアジア系の人口は2009年にヒスパニック系を初めて抜きました。しかも、高学歴で収入が高いのが特徴です。  

かつてアジアからの移民というと、低所得で低学歴が一般的で「国を捨ててきた」というイメージがありました。100年ほど前に日本を含めたアジアからの移民の第一波は、こうしたイメージを背景に、白人などから「差別」されてきました。

しかし、そのイメージが大きく変わりつつあります。2010年時点の白人の移民の大卒は約31%、黒人は18%、ヒスパニックは13%ですが、アジア系は49%と半分以上が大学の学位を持っています。平均収入もアジア系は6万6000ドルとアメリカ人全体の平均4万9800ドルを上回っているほか、黒人の3万3300ドルのほぼ2倍近くあります。

国別にみると、中国からの移民が401万人とトップ、フィリピンの341万人、インド人の318万人が続きます。ちなみに日本からの移民は130万人で韓国出身者より40万人少なくなっています。

アジア系移民の多くは地理的な関係でカリフォルニアに多く在住しています。しかし、裕福な高学歴の家庭に育ったアジア系2世や3世が東海岸にも増えていくことが予想されます。アジア系のアメリカ大統領が誕生する日が来るかもしれません。

[June 21, 2012] No 0105049

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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