2分でわかるアメリカ

2012/06/08FBに疑問沸騰


少し前まで「時代の寵児」とされたマーク・ザッカーバーグ氏がハーバード大学の男女の出会いの場としてはじめたFacebookの株価が冴えません。

「モルガン・スタンレーの責任」とか「携帯戦略が出来ていない」とか、株価の低迷に関し、いろいろな見方があるのですが、そもそもFacebookのビジネスモデルには限界があるのかもしれません。

楽天投資顧問の大島和隆さんは「Facebookで金をしこらせたのは大失敗だと思う」「僕がクライアント(広告主)ならば、ここへの掲載に費用を出す気がしません」とFacebook上で語っています。

確かに僕自身もFacebookで広告をクリックしたことは一度もありません。ロイターとIpsosの共同調査によりますと、Facebookユーザーの5人に4人が「Facebookの広告やコメントで商品購入を決めたことはない」と答えています。同じ調査で、3分の1以上のユーザーが「半年前と比べてFacebookの利用時間が減った」と回答しています。

こうした状況を既に把握していたのか、GMはFacebookを使ったマーケティングを止めることを最近決めました。同様の動きが広がる可能性があります。

アイアン・ファイアン・キャピタルの創業者エリック・ジャクソンさんは、CNBCに出演し「Facebookは5年から8年で消える」と語っています。どういうことかと言いますと、ウェブ企業には3つの世代があり、ヤフーのような大手ポータルが第1世代、Facebookをはじめとするソーシャル・メディアが第2世代、そして携帯端末をプラットフォームとした企業が第3世代で大きな利益を上げることが期待できるということです。

 第1世代とされたヤフーは日本を除けば人気急落、時価総額は2000年の8分の1程度で推移しています。利益は出ていますが、もはや「急成長企業」ではありません。ヤフー同様に広告がビジネスモデルのFacebookが5年後に「普通の会社」になっている可能性があります。 

ユーザーが世界に9億人というのは凄いと思いますが、期待があまりにも高すぎたのかもしれません。

[June 07, 2012] No 0105039

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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