2分でわかるアメリカ

2012/06/02アメリカが強い訳、日本が負けた訳


先週末、娘のミドルスクールの2人のクラスメイトが我が家に泊まりがけで滞在しました。科学の共同プロジェクトを仕上げるためです。ひとりの同級生の父親はイギリス系のアメリカ人で、母親はドイツ出身。もう1人の女の子の両親はフランス系とイタリア系で、夏にカナダに引っ越すそうです。娘は日本とロシアのハーフ。3人は先進8カ国、いわゆるG8全ての国に親戚や祖先がいます。

娘のミドルスクールは白人の割合が圧倒的に多いので、学校全体では家族や親戚の出身国がEU27カ国とロシアを含めた東欧を全てカバーすることは間違いありません。ロサンゼルスには、黒人が多い地区やアジア人が多い地区があり、これらを合わせると国連加盟193カ国をすべてカバーするのではないかとさえ思えます。それほど、人種、民族が多様化しています。  

当然ですが、アメリカ企業で働く社員の出身国は多様化しています。シリコンバレーの企業に代表されるベンチャー企業、自動車などの伝統的な製造業など業種を問わず、あらゆる国の出身者がいます。ある企業がインドへ進出を決めると、社内からインドの言葉や文化、商習慣を深く理解したインド人が社内で簡単に集まります。ヨーロッパへ進出する際も、アフリカに進出する際も同様です。仮に社内にいなくても、簡単に適任者を確保できます。

社会が国連化しているアメリカに対し、日本はどうでしょう。ある地方のベンチャー企業がインドに進出するとします。社内にはインド人はいないでしょうから、インドどころか外国での実務経験がない社員が赴任する可能性があります。言葉の問題もありますし、社会を理解するのに少なくとも数年はかかるのではないかと想像します。

日本が「ガラパゴス化」すると言われて久しいですが、この背景には日本人が「外国を理解しようとしなかった」ことがあると思います。多数の日本企業が海外に進出していますが、日本から来たマネージメントが日本のやり方でビジネスを進めているケースはよくあります。その一方で、韓国のサムスンやLGは外国人を積極的に採用、本社の社員は徹底的に現地化させると聞きました。日本はこれからも韓国に負けると思いますし、国連化しているアメリカには当然勝てないと思います。

[June 01, 2012] No 0105035

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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