2分でわかるアメリカ

2012/06/01全米でもっとも住みたい町


テキサス3日目です。ダラスから約50キロ北東にあるマッキーネーという町に滞在しています。日本人にはほとんど知られていない地方都市ですが、全米で最も人口増加率が高い町のひとつです。

2000年、2003年、そして2006年には5万人以上の人口の町で人口増加率ナンバーワン、そして2007年には人口が10万人を超え、人口増加率は全米で2位でした。現在の人口は13万6000人です。人口の約8割は白人、ヒスパニック系やアジア系が少なく移民ではなく、白人が別の地域から移り住んできたことが想像できます。

なぜ人口が増えたのか。いくつか理由があります。まず、住宅価格がリーズナブルなこと、治安がいいこと、学区がいいこと、洒落たショップが多いことなど一般的な「好まれる町」の理由が並ぶのですが、もう1つ大きな理由があります。「グリーン」です。

マッキーネーにあるビルの多くは、環境に関する基準をクリアしたLEEDです。ソーラーパネルを使った発電や雨水の浄化システムなどが幅広く利用されています。住宅もグリーンで、白人が好む「環境に優しい生活」が堪能できます。最もグリーンな町の1つです。

世界最大の小売会社であるウォルマートは、このマッキーネーに「最も環境に優しい店舗」を作り、未来の店舗のモデルにすることを計画しています。また、地元メディアによりますと、トヨタは全米ではじめて「グリーンなディーラー」をつくる計画です。自治体や個人のほか、企業もグリーン化に一躍かっています。

CNNマネーは、2010年に「全米で最も住みたい町」トップ10を発表しました。マッキーネーは、「グリーン」が特に評価され5位にランキングしました。人口が今後も増え続けそうです。  

マッキーネーは、資源が乏しく電力不足に悩む日本の地方都市のモデルケースになると思います。特に、地震と津波の被害を受けた東北の町の復興に参考になるかもしれません。

[May 31, 2012] No 0105034

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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