2分でわかるアメリカ

2012/05/12スターパワー活用


きのう夕方、サンタモニカの上空をアメリカ軍の大型ヘリコプターが2機、北東の方角に飛んで行きました。僕はモンタナ通りを歩いていたのですが、近くにいた男性が「オバマ大統領だ」と大きな声をあげました。

オバマ大統領が向かったのはロサンゼルスのスタジオシティにある大物俳優ジョージ・クルーニーさんの自宅。ドリームワークス・アニメーションのカッツェンバーグ氏が主宰したファンドレイザー・ディナーが開催されました。つまり、大統領選挙に向けた寄付金集めです。カッツェンバーグ氏の自宅は改装中だったため、ジョージ・クルーニーさんが自宅提供を申し出ました。

参加費は4万ドル(約320万円)。ジャック・ブラック、ロバート・ダウニーJR、サルマ・ヘイヤック、トビー・マグワイア、バーバラ・ストライサントらハリウッドのセレブが多数出席しました。集まった寄付金は1500万ドル(約12億円)と、ファンドレイザーのディナーとしては過去最高額を記録しました。まさにスターのパワーで、オバマ大統領は「ハッピー」だったようです。

スターパワーを利用しているのはアメリカの大統領だけではありません。このところ、ハリウッドの大物俳優が中国の映画に出演するケースが相次いでいます。クリスチャン・ベール、ヒュー・ジャックマンらが中国の国内映画に出演しました。また、中国で今週公開された「インセパラブル」には、アカデミー賞男優であるケビン・スペイシーが中国語と英語の両方をしゃべっています

 世界第二位の経済大国となった中国は、映画の興行成績でも日本を抜きました。ハリウッド映画の公開数が制限されているため、ほとんどは中国映画です。中国は豊富な資金力で、社会に影響力がある映画制作を強化しています。少し前まで、ハリウッドの大物俳優が中国の映画に出演することなど考えられませんでした。本当に時代が変わったものです。 

[May 11, 2012] No 0105021

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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