2分でわかるアメリカ

2010/05/07「宇宙人と接触しないで」


宇宙人と接触するのは危険だ」と宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング博士が発言し、話題になっています。

アメリカのケーブル局ディスカバリー・チャンネルは、ホーキング博士の宇宙観を取り上げたドキュメンタリー・シリーズを9日から放送しますが、この番組の中で発言したものです。ホーキング博士は、「地球以外に生命が存在する可能性は極めて高く居住場所を探して宇宙をさまよっている可能性がある」と指摘しています。

宇宙人の姿については、「単細胞の生物か、目と口、それに脚がある単純な動物である」とホーキング博士は語っています。さらに博士は、「宇宙人が地球に来たらコロンバスが北米大陸に来て先住民に悪い影響をもたらしたのと同じ結果を招く」と述べています。 
 

ちょうど50年前、アメリカの天文学者、フランク・ドレイク氏がウエスト・バージニアのグリーンバンクで、電波望遠鏡を使って宇宙人を探す大規模なプロジェクトを世界ではじめて実施しました。ドレイク氏は、12人の科学者を集めて地球外知的生体探索(SETI)を開催、後にドレイクの方程式を提案します。これは、銀河系の中で接触する事が可能な地球外知的生命体の数を推定する式です。

SETIのプロジェクトには、マイクロソフトの共同創業者であるポール・アレン氏が3000万ドル寄付したほか、ムーアの法則で知られるインテルの創業者のゴードン・ムーア氏、ビル・ヒューレット氏とデビッド・パッカード氏(HPの共同創業者)などが光学望遠鏡などを買う資金を提供しています。ただ、実験開始から50年経ったいまも、宇宙人は発見されていません。

スピルバーグの映画「ET」や「宇宙戦争」など映画の世界では宇宙人がたびたび登場しています。ホーキング博士が映画を見たかどうかは不明ですが、著名学者の発言とあってSETIにも追い風となりそうです。きょうも、世界中で宇宙人を捜す活動が行われています。

[May 06, 2010] No 010149

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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