2分でわかるアメリカ

2012/04/21朝起きたらベビーアスピリン


日本ではあまり聞かないと思いますが、欧米では市販されているアスピリンを毎日少量ずつ服用する習慣があります。ファミリードクターに勧められて僕も「ベビーアスピリン」と呼ばれる少量のアスピリンを毎日一粒飲んでいます。中年以上のアメリカ人の知人はほぼ全員服用しています。

アスピリンは古代ギリシャの時代から鎮痛剤として使われてきた「柳の樹皮」を、100年以上前にドイツのバイエル社が「アスピリン」として商品化したものです。

 熱を下げ、痛みを抑えるために長年に渡って服用されてきたアスピリンですが、血液の凝固を防ぐ効用が欧米を中心に注目されるようになりました。 

アメリカなどで少量のアスピリンの服用が一般化しているのは、心臓発作や心筋梗塞糖尿病そして癌などのリスクを下げるとされているからです。ドラッグストアには、さまざまなサイズやジェネリックの「ベビーアスピリン」が大量に市販されています。

しかし、USAトゥデイは、今年になっても医学会はアスピリンを活かす最善の方法を模索していると報じました。それによりますと、循環器系の医師は「心臓発作を経験した人は再発する可能性が26%減るが、心臓に問題のない人へのアスピリンの効果は疑問だ」と語っています。アスピリンが心臓病のリスクを下げるかどうかはケース・バイ・ケースだということです。

それでは癌はどうか。少量のアスピリンを毎日服用すると多くの種類の癌のリスクを25%程度下げるとする調査結果や、結腸癌のリスクを60%引き下げるという研究結果もあるのですが、多くの医師は、研究がまだ不十分で効用は解明されていないと考えています。

USAトゥデイは、全米各州で幅広く読まれている新聞ですが、「効用はまだ不明」とする記事でも、アメリカ人のアスピリンを毎日服用する習慣は変わらないような気がします。

[April 20, 2012] No 0105006

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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