2分でわかるアメリカ

2012/04/12お金を借り始めたアメリカ人


貯金が好きな日本人とは対照的に、限度いっぱいに借金をして消費するのがアメリカ人です。

サブプライムローン問題発覚で住宅バブルが崩壊、金融危機で収入が大幅に減ったこと、さらに雇用が不安定になったことで、「借金して消費する」アメリカ人のライフスタイルが変わりつつあります。

FRBが発表した最新の調査によりますと、アメリカ人がクレジットカードなどで借金した2月の合計額は、1月と比べて29億5000万ドル減りました。2カ月連続の減少です。

クレジットカードはアメリカ人にとって現金に変わる決済手段であると同時に、消費者金融でもあります。つまり、消費者金融への借金が減少傾向にあるということです。

ただ、住宅ローンなどを除いた消費者の借金総額は87億3000万ドル増えました。これは、自動車ローンや教育ローンが増えたためと見られます。

 これらの結果をみると、消費者金融の借金を返す一方で、生活に必要な自動車、そしてステップアップするための教育投資のためにお金を使っている消費者像が浮かび上がります。いずれにせよ、アメリカ人が借金をして消費を増やす傾向にあります。 

金融危機以降、アメリカ人の所得は大幅に減少しました。危機から4年が経ち状況は改善しつつありますが、個人所得は伸び悩んでいます。消費大国のアメリカで、消費者が昔のライフスタイルに完全に戻るまでには、まだ時間がかかりそうです。

[April 11, 2012] No 0105000

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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