2分でわかるアメリカ

2012/04/11寿司に7000ドル遣った政府機関


「税金で芸者をあげてドンチャン騒ぎ」。昔からこの手のニュースが絶えません。日本だけではなく、税金の無題遣いはどこの国でもあるもの。もちろんアメリカも例外ではありません。

GSA(General Services Administration)は、普段聞きなれないアメリカ連邦の組織です。アメリカ全土にある郵便局や連邦ビルなどを管理する地味ながら巨大な組織です。このGSAによる無駄遣いがワシントンで大きな問題になっています。

GSAは全米を11の地区に分け管轄しているのですが、この西部地区の幹部が2010年にラスベガスのMリゾートというカジノ&スパ・ホテルで会議を開きました。会議といっても政府職員同士の交流が狙い、つまりパーティーが目的のイベントです。会議は4日間に渡って開かれたのですが、その費用は82万3000ドル(約6700万円)。この中には寿司代7000ドルなど常識を超えた経費が含まれていました。

事前承認されたイベント予算は30万ドルでしたので、その倍以上を遣った計算です。イベントでの「ハシャギぶり」の多くが録画され主要メディアなどで公表されました。

 きっかけは監査の指摘だったのですが、ラスベガスのイベントの他に、2007年から2010年の間に政府職員へのギフト代43万8750ドルや記念コイン代6325ドルなど、政府職員の経費としては非常識なものが相次いで発覚しました。 

GSAによる無駄遣いはブッシュ政権時代に加速しました。オバマ政権には関係ないと言ってしまえばそれまでなのですが、無題遣いはつい最近まで続いていました。選挙を控えたオバマ大統領にとって新たな頭痛の種になったことは間違いありません。

それにしても、政府が保有するほとんどのビルを管理するGSAの会議が、政府ビルではなく、民間の、それもラスベガスのカジノ&スパ・ホテルで開く必要があったのでしょうか。財政赤字削減がアメリカ政府の大きな課題ですが、まだまだ削減する経費が多くありそうです。

[April 10, 2012] No 0104999

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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