2分でわかるアメリカ

2012/04/07大統領候補の女性問題


「ロムニーの女性問題」などと題した記事が最近目立ちます。

ロムニーとは、共和党の大統領選挙候補選びをリードする元マサチューセッツ州知事のミット・ロムニー候補のこと。今週火曜日の2つの州とワシントンDCの予備選挙で全て勝利したため候補に選ばれる可能性が高まりました。対抗候補のサントラム氏らが撤退しないため確定はしていませんが、民主党のオバマ大統領の対抗馬になることはほぼ確実な情勢です。

そんなロムニー氏が女性問題に悩まされています。女性問題といっても、セックススキャンダルで候補者選びから早々と撤退したハーマン・ケイン氏とは違います。女性にもてないのです。

最近実施された世論調査では、オバマ大統領とロムニー氏の男性の支持率はほぼ互角なのですが、女性の有権者に限定するとオバマ大統領に大差をつけられています。例えば、USAトゥデイとギャロップが共同で実施した最新の世論調査では、女性の支持率に関しては、オバマ大統領がロムニー氏を18ポイントもリードしています。権威のあるピュー・リサーチの最新調査でも、女性に関しては20ポイントの差がついています。

歴史をみると、アメリカの選挙では女性票が勝敗を決めるケースが多くあります。1996年の大統領選挙では、当時のクリントン大統領が、共和党のドール候補を女性票で8ポイントの差をつけ再選を果たしました。2年前の中間選挙では、女性票を多く獲得した共和党が圧勝しました。

なぜ、ロムニー氏を支持する女性が少ないのか。ルックスは悪くないし、女性が嫌うスキャンダルもありません。アメリカのメディアは、オバマ大統領の陣営が女性有権者を対象に「オバマケアと呼ばれる医療保険改革が女性にやさしい」と書いた手紙を集中的に出した影響が大きいと指摘しています。女性の視聴者が多いテレビのトークショーにも、オバマ大統領は積極的に出演しています。

11月の選挙まで、まだ7カ月弱あります。女性の多くは、ガソリン価格の高騰と雇用問題が最大の悩みです。オバマ大統領がこの2つの問題を解決すれば再選を果たすことが確実になりますが、まだまだ予断を許さない状況です。ロムニー候補は、女性にうける政策を相次いで出してくることが考えられるからです。

HAPPY EASTER!

[April 06, 2012] No 0104997

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.08.17 更新トランプ氏、ドル高政策に転換?※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)米ドル相場をめぐるトランプ大統領の考えは変わったのか。16日…
  • 2018.08.16 更新米トルコ関係は修復不可能?※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカ史上で最も異色といえるトランプ大統領。強大な権力を持…
  • 2018.08.15 更新富で人は悪事を働く?※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)お金があると人は悪いことをする。ワシントンポストが興味深い記…
  • 2018.08.14 更新トランプ流夏休み※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)日本はお盆。欧米企業でも夏休み中、という人が多いようです。フ…
  • 2018.08.11 更新全米で歴史的アジア旋風※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(6日更新)はこちら(マイページへログイン)ロサンゼルスで、ワーナーブラザーズが8日に公開した映画が話題を…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ