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2012/03/07バフェット後継はミステリー


ウォーレン・バフェットは、アメリカのお金持ちの代名詞であり、「投資の神様」と呼ばれるように成功した投資家の代表的な存在です。CNBCをはじめ経済系メディアには、バフェット・ウォッチャー、つまりバフェット担当者がいて、バフェット氏の行動や、傘下の投資会社であるバークシャー・ハザウェイの動きを根こそぎ報じています。

カリスマと呼んでいいほど飛び抜けた存在であるため、ポスト・バフェット、つまりバフェット氏の後継問題は、ここ数年の最大の関心事項です。バフェット氏は1930年8月30日生まれ、現在81歳と高齢で注目は集まるばかり。

バフェット氏は去年、2人のファンド・マネージャーを雇いました。無名のファンド・マネージャーでしたが、特に小さいヘッジファンドを運用していたトッド・コームズ氏は投資部門の後継候補とみられていました。

もう一人のマネージャーであるテッド・ウェシュラー氏とコームズ氏は、それぞれ約30億ドルを運用しています。30億ドルは日本円で約2400億円と大きな運用だと思われるかもしれませんが、バークシャー・ハザウェイが運用している株式や債券などのポートフォリオは約1兆ドル(約81兆円)ですので、ほんの一部に過ぎません。ポートフォリオのほとんどは、バフェット氏が依然として運用しています。

 ウォール・ストリート・ジャーナルは、2人のファンド・マネージャーの他に、バフェット氏の後継者に名前が挙がっているのが、保険部門を担当するアジット・ジェイン氏、鉄道事業のマット・ローズ氏、エネルギー部門のグレゴリー・エーベル氏、傘下の保険会社ガイコのトニー・ナイスリー、再保険会社のタッド・モンローズ氏の5人が後継になる可能性があるとしています。 

先月末に開かれたバークシャー・ハザウェイの株式総会では、バフェット氏は、後継者について「ヒント」を与えず、株主の一部は「不安になった」そうです。

バフェット氏が会社をはじめてから50年。病気療養が長かったアップルの故スティーブ・ジョブズ氏と同様に、「会社イコールバフェット」は永久には続きません。有力候補者が次々と変わり、バフェット氏の後継問題はミステリー小説のようです。まだまだストーリーは続きそうです。

[March 06, 2012] No 0104975

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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