2分でわかるアメリカ

2012/03/02マジックナンバーは4


このところガソリンの値段が急ピッチで上がっています。僕が普段利用しているサンタモニカのガソリンスタンドでは、2000CCのセダンを満タンにすると約65ドル。先月は60ドルしませんでした。また、僕がアメリカに来た12年前は、同じサイズのクルマを満タンにして20ドルを超すことはありませんでした。

連邦政府の統計によりますと、レギュラーガソリンの全米平均価格は1ガロンあたり3ドル90セント。2週間前の平均が3ドル69セントだったので、18%値上がりしたことになります。1ガロンは、3.7854118リットルですので、1ドル=80円で計算すると現在の平均価格は、リッター約82円42銭になります。

日本と比べ「安い」と思う方が多いと思いますが、資源が乏しい日本と違い、アメリカは産油国です。しかも、ロシア、サウジアラビアに次ぐ世界第三位の産油国です。ただ、経済のサイズが大きくなり、いまでは国内消費の一部を輸入でまかなっています。

全米の平均は4ドルを少し下回っているのですが、地域によって値段のバラツキがあるのですが、カリフォルニア州は4ドルを大幅に上回っています。近所のガソリンスタンドは1ガロン4ドル79セントです。ワシントン州の製油所が稼働していないことや中東情勢の緊張が背景ですが、個人的に頭が痛いです。  

アメリカでは、1ガロン4ドルを超えると景気に悪い影響が出ると言われています。コンシューマー・グロース・パートナーズによりますと、去年の第4四半期の消費全体に占める割合は5.8%でしたが、現在は6.2%に上がっています。個人所得はほぼ横ばいですので、ガソリン以外の消費が抑えられることになります。

アメリカで1ガロン4ドルをはじめて超えたのは2008年です。サブプライムローン問題やリーマンショックがあった年ですが、株式相場が大幅に下落しました。特に、消費関連株の下げが目立ちました。

今年に入り、アメリカの景気回復を示す経済指標の発表が相次いでいます。株式相場も堅調です。このまま1ガロン4ドルの状態が続くと景気の腰を折りかねないとの懸念が少しずつ広がり始めています。

[March 01, 2012] No 0104972

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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