2分でわかるアメリカ

2012/02/21自由の国の祝日は理解困難


きょうは、PRESIDENTS DAY(大統領の日)です。連邦の祝日です。連邦とつけているのは、アメリカの場合、州によって祝日が異なることがあるからです。  

3連休のため、テレビや新聞は「プレジデンツ・デー・セール」の広告だらけです。ただ、「大統領の日」がどういう日なのかを正確に知っているアメリカ人は意外に少ないのです。

大統領の日は、歴代の全ての大統領に敬意を表する日です。日本語にするとわからないのですが、英語が複数形になっているのは、このためです。ただ、人によってはPRESIDENTの最後が複数形ではなく、アポストロフィーS(’S)になっていてバラバラ、混乱しています。ちなみに、ニューヨーク証券取引所のウェブサイトには、「大統領の日」ではなく「ジョージ・ワシントンの誕生日」と書かれています。

アメリカ独立戦争の英雄で初代大統領、ジョージ・ワシントンは1732年2月22日に生まれました。(ただ、1752年まで使用されていたイングランドの旧暦では誕生日は2月11日でした。)そして、南北戦争の英雄、エイブラハム・リンカーン大統領の誕生日は2月12日。このため、かつては、2月22日が「ジョージ・ワシントンの誕生日」、また2月12日が「エイブラハム・リンカーンの誕生日」として、それぞれ連邦祝日でした。

アメリカ史上の偉大な2人の大統領の誕生日の日があまりにも近いので、一緒に祝った方が合理的ということになりました。1968年に議会が可決、1971年から2月の第3月曜日がPRESIDENTS DAYになり、いまに至っています。

冒頭に連邦の休日だとご説明しましたが、実は、僕が住むカリフォルニア州とアイダホ州、テネシー州、テキサス州では「連邦祝日」の連邦をとって「祝日」にしています。つまり「州の祝日」にしています。州によって違いがあるようですが、州職員である郵便配達が休みになるか通常通りかなどの違いがあるようです。複雑ですよね。

日本では、祝日はどこでも祝日で単純ですが、アメリカの祝日は複雑です。州の自治権が強いためですが、いくら「自由の国」と言えど、もう少しわかりやすくして欲しいです。

[February 20, 2012] No 0104964

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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