2分でわかるアメリカ

2012/02/15最も警備が厳しい要人


ロシアの友人は、ロサンゼルスを訪れる際、専任のドライバーを雇います。アンディというベテランのドライバーです。彼は、ハリウッドのセレブや富裕層、要人など「特別な人」しか相手にしません。国務省の「お墨付き」も得ているそうです。それがどういう意味があるのか詳しく聞かなかったのですが、何年か前にイギリスのトニー・ブレア首相(当時)がロサンゼルスを訪れた際、また、アンドリュー王子が先日訪問した際も運転をしたそうです。

そのアンディから聞いたのですが、ブレア首相(当時)がビバリー・ヒルズを通過した際、FBIやLAPDの他、シークレット・サービスやSWATなどあらゆる保安チームが周辺のビルの屋上にスナイパーを配置していたそうです。また、ロングビーチからマリブまでは通常1時間以上かかるのですが、高速道路の交通を規制したため20分しかかからなかったと言っていました。

アンディは「中国の要人が訪問する際は、過去に例が無いほどの警備になる」と話していました。

中国の次期最高主導者に就任するとみられる習近平国家副主席が昨夜、ワシントンに到着しました。オバマ大統領と今夜、ホワイトハウスで会談します。副大統領夫妻の晩餐会、議会指導者や財界との会談も予定されていて、アメリカ側は「国賓級の待遇で迎えています。副主席の訪問を取材できるプレスはごく一部に限られていて、主な日程もほとんど明らかにされていません。  

習副主席は、木曜日には1980年代に訪問したアイオワを訪問、金曜日にはロサンゼルスを訪れます。ワシントン・ポストの書面によるインタビューの中で、「NBAをテレビで見ている」と答えていて、レイカーズの試合を見に行くのではないかとみられています。金曜日には、レイカーズとサンズの試合が、ロサンゼルスのステープルズ・センターで予定されています。ステープルズ・センターは、治安がそれほど良くないダウンタウンにあり、会場も周辺も厳戒態勢が敷かれそうです。近づくのを避けようと思っています。

貿易の対中赤字問題や人民元の切り上げ問題などで副主席がどう答えるかも注目されますが、アメリカ側の本音は、「次の大国の指導者を無事に送り出したい」ということかもしれません。

[February 14, 2012] No 0104960

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.01.17 更新メイ首相続投、5つのシナリオメイ首相が提示したEU離脱協定案の賛否を問うイギリス議会下院の投票が15日夜実施され、反対多数で否決されました。メイ首相が率いる与党・保守党からはEU離脱派と残…
  • 2019.01.16 更新政府閉鎖のネガティブ効果メキシコ国境の壁建設の予算をめぐるトランプ大統領と民主党の対立が続いています。解決に向かう兆候はまったくみられません。9つの省庁の予算が切れ、政府機関の約25%…
  • 2019.01.15 更新破たんした電力会社、どうなるカリフォルニアで起きた山火事をめぐり、一因をつくったとされる電力大手PG&Eが今月29日にチャプター11(日本の民事再生法に相当する連邦破産法第11条)の適用を…
  • 2019.01.12 更新お金持ちの掟:いまの時代の離婚アマゾン・ドット・コムの創業者でCEOのジェフ・ベゾス氏が、25年連れ添ったマッケンジー夫人と離婚します。有名人の離婚がメディアを騒がすのはアメリカも日本も同じ…
  • 2019.01.11 更新経済好調でも売れないアメリカの店クリスマスの時期にニューヨークを訪れた際、人の多さに驚きました。広大な地域に人口が分散しているロサンゼルスから来たせいもあるかもしれません。それでも、あの混雑は…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ