2分でわかるアメリカ

2012/02/14全米が哀悼したスーパースター


 世界中のファンを魅了した歌手、ホイットニー・ヒューストンさんが、ロサンゼルスのビバリー・ヒルトン・ホテル4階の客室で死去しました。週末のメディアは、このニュース一色でした。僕はニュースを、日本のFMラジオの社長との食事の最中に知りました。社長は、ロサンゼルスのグラミー賞受賞式に参加するため訪米中でした。 

ヒューストンさんは、ビバリー・ヒルトンで開かれるグラミー賞の関連パーティーに出演する予定だったのですが、パーティーの時間が迫っているにもかかわらずバスルームから出てこないので、ヒューストンさんのメイクを専任で担当している女性がバスルームに入ったところ、ヒューストンさんがバスタブの水の中で動かない状態だったということです。ボディーガード、続いて救急隊が蘇生を試みましたが、ヒューストンさんは生き返りませんでした。

ヒューストンさんは、死亡する2、3日前から疲れた様子で、死亡する前日にホテルに入る際、汗をビッショリかいていたそうです。死因の断定には時間がかかりそうですが、薬物使用が死因の1つとされています。セリーヌ・ディオンさんは、13日の朝番組のインタビューで「麻薬がホイットニーさんを奪った」と語りました。

大成功したアーティストの多くは極度のプレッシャーとストレスがあるため、薬物に頼るケースがあるとされています。ヒューストンさんは2000年に薬物使用が発覚、リハビリを繰り返していました。エイミー・ワインハウスマイケル・ジャクソンの死因と比較する報道が目立ちます

1985年にデビューして以来、1億7000万枚と過去に最もアルバムが売れたアーティストの一人です。映画俳優としても活躍しました。受賞した賞は、6つのグラミー賞、2つのエミー賞、22のアメリカン・ミュージック・アワード、30のビルボード・アワードなど415に及びます。マライア・キャリー、クリスティーナ・アギレラ、ジェニファー・ハドソンらトップ・アーティストが目標としたポップ界の女王でした。

ロサンゼルスのダウンタウンにあるステープルズ・センターで予定通り開催されたグラミー賞の授賞式では、冒頭に、急逝したヒューストンさんを哀悼、在りし日の姿が大スクリーンに映し出され、会場総立ちで故人の功績を称えました。

冒頭のFMラジオの社長と僕は、ヒューストンさんの歌をずっと聞いてきた世代で、突然の訃報に2人ともショックを受けました。デジタル化が進み音楽業界が大きく変わったため80年代90年代のスーパースターは2度と現れない可能性があります。キング・オブ・ポップに続いてクイーン・オブ・ポップを失ったことは、アメリカにとっても、音楽業界にとっても、大きな損失だと思います。

[February 13, 2012] No 0104959

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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